世界の終わりを先延ばしするためのアイディア アイウトン・クレナッキ (著)、国安真奈 (翻訳) 中央公論新社 (2022/4/19) 1,760円

人新世という大惨事の中で

大規模な資源開発や巨大な森林破壊の現場である南米から、先進諸国主導の環境運動への異議申し立て。

先住民の人権活動家にして環境保護活動家アイウトン・クレナッキによる怒りの告発。

目 次
1 世界の終わりを先延ばしするためのアイディア
2 夢と大地について
3 私たちが「人類」だと思っているもの

不穏な問い(文化人類学者エドゥアルド・ヴィヴェイロス・ヂ・カストロによるあとがき)
謝辞
参考文献
訳者解説

著者について
アイウトン・クレナッキ
1953年、ブラジル・ミナスジェライス州生まれ。ブラジル先住民の人権活動家、環境保護活動家。1970年代の先住民の目覚めによって発動された運動で最も有名な運動家の一人で、180の異なる先住民グループを集めた先住民連合(UIN)結成の中心人物。ジャーナリストとして、ビデオ制作やテレビ出演を行う一方、教育と環境の問題を提起し続けてきた。1985年、先住民族の文化を促進することを目的としたNGO 先住民文化センターを設立。1986年、新しいブラジル憲法制定のために国会で開催された国民憲法会議に参加。世界遺産に登録されたコセラード保護地域群の創設に尽力し、その管理委員会のメンバー。2016年、共和国大統領から文化勲章を授与され、ミナスジェライス州のジュイスデフォラ連邦大学から名誉博士号を取得している。著書に、『明日は売られていない(O amanha nao esta a venda)』(2020年)など。

國安真奈
1960年生まれ。父親の転勤に伴い、15歳で渡伯、23歳までサンパウロ市で暮らす。サンパウロ大学(社会学)卒。帰国後、官公庁・企業のためのポルトガル語通訳・翻訳業に従事。ブラジル音楽のライナーノート執筆や歌詞対訳も数多く手掛ける。おもな訳書に『アントニオ・カルロス・ジョビン ボサノヴァを創った男』(青土社、1999年)、『ボサノヴァの歴史』(音楽之友社、2001年)、『パジャマを着た神様 ボサノヴァの歴史外伝』(音楽之友社、2003年)、『トロピカーリア ブラジル音楽を変革した文化ムーヴメント』(音楽之友社、2005年)、『台風エリス』(東京書籍、2003年)、『赤と黒 フラメンゴの偉大なる一〇〇年』(雲母書房、2006年)がある。


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