戦場の漂流者 千二百分の一の二等兵 稲垣尚友〔著〕半田正夫〔語り〕(著) 弦書房; 四六版 (2021/2/25)

本書は一般的な戦争体験記ではない。

太平洋戦争末期(1944)のルソン島から捕虜収容所を経て奇跡的に生還した兵士(語り手)と著者(聞き手)との絶妙な関係性から生まれた戦場の漂流記である。

1960年代後半に、語り手・半田正夫さんと著者・稲垣氏はトカラ列島(中之島)で出会っている。

この本は半田さんが自身の心に刻みつけた記憶を、他の誰でもない稲垣氏に語り尽くすことを切望してまとめられた。

ユーモアに満ちた語り、過酷な状況の中でも必ず「希望」を見出したそのしたたかさに感銘と爽快感を覚える稀有の書。


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