墾田永年私財法から応仁の乱まで
農業経営と領地支配の仕組みとして、日本中世の政治・経済・社会の根幹をなした荘園制の全体像をわかりやすく解説する。
伊藤俊一著『荘園 墾田永年私財法から応仁の乱まで』(中公新書)を読む。
荘園の変化が、気候変動を伴った政治体制や社会状況の変動に応じて語られてわかりやすかった。
教育実習の研究授業で、担当の先生に「無謀だ」と言われても選んだ「寄進地系荘園」が用語として問題と言われたのが興味深かった。 pic.twitter.com/vGQikqSYp3— Moriko (@HaruNatsuMaMa25) October 22, 2021
「教科書で習った荘園成立についての流れが非常によくわかりました。教科書ではなんとなくで、細かい所まで網羅できず、ただ単語を覚えただけですが、この本を読みやっと理解できました。もっと早く出会いたかった。」
「神社、武家などが好きで京都、奈良はコロナの前はよく行っていました。でもこの本を読んでから行ったら見え方が違ってたのではないかと思いました。荘園という日本の原風景、今でも残っているのもたくさんある気がしました。今、コロナで私たちは大変ですが、昔から天災や疫病は何度か起きているけど、その都度立ち直ってきて今があるのだから、必ず立ち直れると思いました。」
「荘園公領制をベースにした日本経済史です。分かりやすいし高水準ですが荘園の影が薄いように感じる永原慶二、工藤さんの本も読むと良いと思います。荘園研究の功労者に竹内理三、小山靖憲を加えてください。」
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