自衛隊は市街戦を戦えるか 二見龍(著) 新潮社 (2020/8/19)

戦車だけじゃ日本を守れない――

「新しい戦争」に対応せよ!元陸上自衛隊幹部からの渾身の提言。

軍事費世界第8位、軍事力では世界第5位とも言われる日本。

だが、陸上自衛隊の真の実力とは<? br> サイバー戦に情報戦が加わった「ハイブリッド戦争」の時代に、自衛隊は何を目指すべきなのでしょうか。

陸上自衛隊といえば総合火力演習。

榴弾砲に迫撃砲、戦車がハデに撃ちまくる…だが、それで日本を守れるのでしょうか。

サイバー戦に情報戦が加わった「新しい戦争」の時代、主戦場となるのは市街地??

「時代錯誤の突撃訓練」「独自の文化・銃剣道」「銃の取り扱い方も知らない隊員たち」…。

陸上自衛隊で作戦・教育訓練にたずさわり、「最強の部隊」を追求した元自衛隊幹部が明かす組織の実情と本心からの提言。

「大砲や戦車等を用いて平原で闘う戦闘から実際に想定しうる市街戦を想定した訓練の必要性を説く本です。」

「奇しくも『超限戦』の本が出た。
〈市街戦〉は広範な戦争概念の一つに過ぎない。サイバー戦争、宇宙戦争、生物化学戦争等の可能性より低いのかもしれない。
市街戦で激しい銃撃戦を想定して訓練するよりも、ドローンを用いてピンポイントで敵を攻撃する方が速い。」

「それでも市街戦への訓練と備えが必要であると言うのであれば、自衛隊(国防軍)が速やかに人的かつ物的資源を動員出来るように、戒厳令を発動し、国民の経済活動を制限する有事関連法案を適用するしかない。後は自衛隊員の訓練の度合いが問題だ。しかし、国民を徴兵して有事に備えると言うのであれば、憲法改正が必要だ。」

「近年では、徴兵制の施行を説く論者もいるので、注意が必要である。改めて問うのは、「何のための市街戦か?」と言うことだ。色んな意味でお勧めの一冊だ。」


(クリックするとAmazonのサイトへジャンプします)

 

おすすめの記事