突然、男は「大地の秩序」が狂った世界に迷い込み……。
奇妙な現象に苦しむ人々を救うため、30センチのものさしを手に立ち上がる!
【お仕事】9/1発売、三崎亜記さん著『30センチの冒険』(文春文庫)装画を担当しました。男がバスで迷い込んだのは、奇妙な「異世界」だった…切ない記憶を呼び覚ます、異世界ファンタジー長編小説。美しいタイトルが印象的なブックデザインは大久保明子さん。 pic.twitter.com/45TrKF5P45
— 嶽 まいこ MaiKo Dake (@mk_dake) August 29, 2021
「三崎亜記という作家さんの本はこれが初めてなんだが、筒井康隆の『旅のラゴス』とか『虚構船団』とか好きなんだろうな~?純文学の取っつきにくさと、名探偵エラリー・クイーンが活躍する短編小説の犯人と同姓同名な少年が巻き起こした世界的ブームに便乗して雨後の筍のように発生した、ファンタジーの陳腐さを兼ね備えた感じ!?
読みにくい文章と言うわけではない。けれども、主人公が放り込まれた“大地の秩序が崩壊した”世界をめぐる約束事がチマチマしていて、物語に中々ハイり込めない。それでいて終盤近くの急展開はアニメ映画のノウ゛ェライズを思わす安っぽさ。なんか…こう。
ムカシ学校帰りに、ジャンケンして勝った目で、“グリコ”とか“チヨコレート”とか言って進むとか。路上にモザイク模様に敷き詰められたタイルの“黒いトコロ”は地雷(または落とし穴)だから踏んじゃダメ!
とかいったアソびに付き合わされてるみたいな苛立ちを覚えながら読んだ。もう、読まないと思う。」「おそらく、自分が今、中学生くらいだったら物凄くわくわくして読んだと思う。異世界スリップはいい歳になると少し無理かな…と自覚してみた。ピンポイントで「代本板」に「あー、そういうの、昔、あった!」と喜んでみた。読後「トビーはちゃんと死ねたんだろうか?」にもやもやしてみた」
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