
20代の女性社長・北条紫苑が率いる「北条葬儀社」。
妙な関西弁を喋る餡子、寡黙で職人肌の高屋敷、生真面目すぎる新入社員の新実……癖の強い社員が目立つが、遺族からは「あの葬儀社は素晴らしい」と抜群の評価を得ている。
なんと、彼らには故人が遺した“謎”を解明する意外な一面があったのだ。
奇妙な遺言を残した父親、火葬を頑なに拒否する遺族、霊安室から忽然と消えた息子――。
謎に充ちた葬儀の果てに、衝撃の結末が待ち受けるミステリー連作短編集。文春文庫化にあたり全面改稿。
【新刊案内】
天祢涼@amaneryo_on_tw『葬式組曲』(文春文庫)
葬儀が規制され直葬が当たり前になった近未来、葬式を行う唯一の県で活躍する葬儀社が舞台の、日常の謎系お仕事ミステリ(※最終章を除く)。本ミス大賞候補にもなった、著者初期の傑作。#本の日111 pic.twitter.com/CNJ0geObQm— 大垣書店★ミステリ館 (@mystery_ogaki) November 8, 2022
「嫁に頼まれて買いました。感想は後に語られるであろう・・・」
「連作ミステリーはこうして書くのだよ、というお手本のような作品集であります。ミステリー部分の出来はもちろん、各エピソードがドラマとしても実に秀逸。しんみりできます。それだけに最後のオチは賛否が分かれるでしょうね。もう一つ、難を挙げると、葬式をしないのが当たり前になった日本、というパラレルワールドな設定がいまいち活きていないような。」
「作者は、現代の形骸化した葬式の問題点を辛辣に批判しながらも、だからこそ、日本の精神文化としての葬儀の奥深さや必要性を、繰り返しアピールしている。故人をしっかりと葬るということは、遺族の心を救済することでもある……。謎解きも、遺族に対して、そして犯人に対してさえも、心優しい。」
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