大正女官、宮中語り 山口幸洋 (著), 河西秀哉 (監修) 創元社 (2022/9/6) 1,980円

皇室の内側はどんな世界なのか?

「聞いてくれればどんなことでも話しますよ」。

伝説の絶版本・『椿の局の記』が歴史学者・河西秀哉による脚注・解説付きで待望の復刊。

大正天皇・貞明皇后の最側近として仕えた高等女官・坂東登女子の回想録。

女官の過酷な仕事、恋愛、生理事情、「お茶目さん」だった大正天皇の一日やその素顔とは。

お金の使い方がわからず三越へのお使いで戸惑ったこと、大正天皇・皇后と雪だるまを作ったこと、宮内大臣に水をかけていたずらをしたことなど。

袴を蹴って歩いた日々の思い出を、言語学者の山口幸洋がまとめる。

「おテーフル(テーブル)」や「ならしゃる」など独特な御所言葉集とそのアクセントも考察。

「そこまで正直に書いていいのか、というところまで語られていたのが面白かった。
大正天皇がどんな人か知らなかったが、面白くて独特な人だということ、そして女官の階級制度や暮らし、葛藤がよく分かった。
話し言葉でまとまっているので、すぐそこで御所言葉が聞こえるような不思議な感じがした。」


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