プロレス界最大のアンタッチャブル――
総合格闘技を創ったタイガーマスクの真実。
1980年代前半、全国のちびっ子を魅了し、アントニオ猪木を凌ぐ新日本プロレスのドル箱レスラーとなったタイガーマスク。
なぜ人気絶頂のまま2年4ヵ月で引退したのか。
UWFにおける前田日明との“不穏試合”では何が起きていたのか。
自身が創設した総合格闘技「修斗」と訣別した理由は。
現在も「21世紀の精神武道」へのあくなき追求を続ける佐山サトルは、その先進性ゆえに周囲との軋轢を生み、誤解されることも多かった。
謎多きその素顔に『真説・長州力』の田崎健太が迫る。
佐山サトル本人への長期取材に加え、前田日明、長州力、藤原喜明、中井祐樹、朝日昇ら多数のプロレスラー、格闘家、関係者の証言で綴る超重厚ノンフィクション。
“孤高の虎”の真実が今、明かされる!
田崎健太 著『真説•佐山サトル タイガーマスクと呼ばれた男』読了。
若き日々、プロレスとプロレスラーに憧れて、テレビを見、体を鍛えてたことを思い出しながら読むと、感極まるものがあった。 pic.twitter.com/cQ9jXyC7OO— 福本靖士 (@yf844844) February 12, 2019
「生い立ちや家族、友人関係などを通して人間の細部にまで迫っているのが良いと思います。要所要所にゆかりの人物が登場する度に簡単な経歴を紹介されているのは、当人を知らない人にとってはありがたい限りです。」
「91年に猪木との対戦を求めて来日していたとは…。文章が心地よく読みやすくボリュームも気にならないくらいサクサク読めた。ただ、私的に一番の衝撃を受けたのが「ヒクソンが91年に猪木との対戦を求めて来日していた」との記述。自称猪木信者の私には凄い事実でありこれからのプロレスファン人生にも大きな影響を与えてくれる2行でした。想像するだけでシビれます。」
「既出の情報も多いが、読み物としてよく纏まっているため、このボリュームであっても飽きずに読了できました。創始者であるにも関らず、修斗と訣別してしまったくだりについてはあらためて切ない気持ちになりますね。財政的な問題のみならず、「初代タイガーマスク」というカリスマ性が逆に団体にとって目障りに感じる、自我を持ち始めた教え子たち・・・。貴高くありたいとおもう性格も相まって、ズレていく人間関係。欲をいえば、藤原敏男氏にもっと取材して「人間・佐山サトル」を描いてほしかったです。氏にはもっと人間臭い弱さや、屈託の無い人情を見せていたとおもうので。」
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