日本がウクライナになる日 河東哲夫 (著) CCCメディアハウス (2022/4/22) 1,430円

【緊急出版! 】ロシアを見てきた外交官が、ウクライナ戦争と日本の今後を徹底解説!

「ニューズウィーク日本版」編集長・長岡義博氏 推薦

私たちの自由と民主主義を守るために、知るべきこと。

そして、考えるべきこと。

◎ なぜプーチンは戦争に打って出た? ⇒ 「ロシア帝国」というロシア観
◎ バイデンは「梯子を外した」のか? ⇒ 日本人は「同盟」を理解していない
◎ ウクライナは今からNATOに入れない? ⇒ 病人は保険に入れない
◎ 中国はロシアにつく? ⇒ 裏切る可能性あり
◎ 日本の安全保障は?⇒ 米国の庇護下にあると思い込んでいる現状は危険

地政学、歴史、経済といった多角的視点から「複雑なロシアの事情」を明快に伝える。

そのうえで、国際社会との関係を再考し、今後、日本の私たちはどこに焦点を当てながら、ニュースを見、政治を考えていけばよいのかがわかる。

平和ボケか、大げさな超国家主義しかない、戦後の日本を脱却するには。

[目次]
第一章 戦争で見えたこと
――プーチン独裁が引き起こす誤算
■ 怒濤の進軍で圧勝、のはずが……
■ スティンガーとジャヴェリンで対抗するウクライナ軍
■ ロシア軍の弱い通信体制
■ 戦争は情報収集・評価、シミュレーション、補給「ロジ」能力が命
■ 死者を放置 ――ロシア兵の落ちる士気
■ 開戦後、プーチンの支持率は? ――いつまで続くか愛国心
■ 「プロパガンダを信じないで」 ――ニュース番組に乱入した女性
■ SNS世代と老年世代 ――反戦デモの実情
■ 「見えないウクライナ軍」の恐怖

第二章 どうしてこんな戦争に?
――ウクライナとは、何があったのか
■ 一九九一年ソ連崩壊が話の始まり
■ 「スラブの本流はロシア」という歴史の誤認
■ 「植民地」が必要なロシアの経済力
■ プーチンがウクライナを嫌う理由
■ ロシアとウクライナの攻防あれこれ ――「ガス戦争」の歴史
■ ヤヌコーヴィチは「二股路線」で股裂きの刑に
■ アメリカのネオコンに脅されて ――「カラー革命」の恐怖
■ 二〇一四年二月「クーデター」とクリミア併合

第三章 プーチンの決断
――なぜウクライナを襲ったのか
■ 日本にとっての満洲は、プーチンにとっての東ウクライナ
■ 「今やらねば、じり貧」――追い込まれたプーチンの真珠湾攻撃

第四章 ロシアは頭じゃわからない
――改革不能の経済と社会
■ ロシアの悲劇 ――改革不能の国
■ ルネッサンスと宗教改革=「近代化」の不在
■ 社会主義経済とは
■ 経済立て直し作戦「プーチノミクス」
■ 自由・民主主義は混乱への道
■ ウクライナ侵攻による審判――「ここでもやっていけるはず」だったのに

第五章 戦争で世界はどうなる?
――国際関係のバランスが変わる時
■ ロシアはどうなる?
■ アメリカはどう出る?
■ 迷える中国は?
■ 宇露戦争の落としどころは?
■ 国連に代わるもの

第六章 日本をウクライナにしないために
――これからの日本の安全保障体制
■ 「タブーを取り払う」先にあるもの
■ 日米同盟と自主防衛のベスト・ミックス
■ 防衛能力強化=徴兵制、ではない
■ 日米同盟とNATO、その他の緩い連結
■ 核武装をどうするか
■ アメリカとの核シェアリング
■ 「防衛のイロハ」学習を
■ 「自由」「民主主義」 ――その美しい言葉に惑わされない
■ 政府と個人の間に大人の関係を

あとがき ――学び、考え、自分たちで世界をつくる

著者について
外交評論家/作家
1947 年、東京生まれ。東京大学教養学部卒業後、1970 年、外務省入省。ソ連・ロシアには4度駐在し、12 年間を過ごしてきた。東欧課長、ボストン総領事、在ロシア大使館公使、在ウズベキスタン・タジキスタン大使を歴任。ハーバード大学、モスクワ大学に留学。
2004 年、外務省退官。日本政策投資銀行設備投資研究所上席主任研究員を経て、評論活動を始める。東京大学客員教授、早稲田大学客員教授、東京財団上席研究員など歴任。
著書に、『遙かなる大地』(熊野洋の筆名によるロシア語小説、日本語版、草思社)、『意味の解体する世界へ』『新・外交官の仕事』『ワルの外交』『米・中・ロシア虚像に怯えるな』( いずれも草思社)、『改訂版 ロシアにかける橋』(かまくら春秋社)、『ロシア皆伝』(イースト新書)、『よくわかる大使館』(PHP 研究所)他。「ニューズウィーク日本版」(CCC メディアハウス)でコラムを執筆。「現代ビジネス」(講談社)、「週刊エコノミスト」(毎日新聞出版)などに寄稿。まぐまぐ社からメールマガジン「文明の万華鏡」を発行。

「もう少し、根拠(引用)を書いてくれていると、信頼できる本として扱えるのに、と思いました。

ロシア外交官の経験が長く、そういう必要はないと思ったのかもしれません。

書いてあることは十分納得できます。

ウクライナに関することはわからないことが多いです。最大の謎は降伏せずに戦い続けていること。それに対する一つのヒントを与えてくれるものと思います。

ウクライナの理解のためには、他にいろんな書籍を読む必要があるでしょう。

”ブラッドランド” 2015年 筑摩書房 (スターリンによるウクライナ、バルト国の住民の虐殺)
”独ソ戦 絶滅戦争の惨禍” 2019年 岩波新書(ドイツによるソ連住民虐殺の戦い)
”物語 ウクライナの歴史” 2002年 中公新書(ロシアの起原国でありながら、ロシア、他国に蹂躙され続けてきた歴史)」


(↑クリックするとAmazonのサイトへジャンプします)

 

おすすめの記事