最新データが解き明かすツキノワグマの真の姿。
日本の森に暮らすツキノワグマの知られざる生態に、迫力の生態写真と最新の研究が迫る。
骨格・五感・形態など身体能力、何を食べ、どこで寝て、1 日・1 年をどのように過ごすのかといった生態を、誰も見たことがない生態写真と共に解説。
足跡やフン、食痕、冬眠穴など、森の中で見つかるフィールドサインも多数収録。
知っていますか?
1ツキノワグマは、食べるために人を襲うことはありません。
2春、冬眠から目覚めたばかりのツキノワグマは、森の中を半分眠りながら歩き回ります。
3ツキノワグマは、数キロ先のにおいまで嗅ぎ取ることができます。
4ツキノワグマは、主に日中に活動する、昼行性の動物です。
5ツキノワグマは、多いときには1日にドングリを3,000~4,000粒も食べます。
『ツキノワグマのすべて 森と生きる。』
登山するときに気になるのがクマの存在。そんな彼らのことを知ろうと読みました。豊富な写真と分かりやすい説明で読みやすかった。使われている写真がただの生物写真の域にとどまらず、写真作品としても成り立っていて素晴らしかった。#読了 pic.twitter.com/nvDsRMrGWR— Hiroya Goto (@hiroya_goto) August 16, 2020
・ふだん目にする機会がほとんどない、森で暮らすツキノワグマの貴重な生態写真を多数収録。
写真担当の澤井俊彦氏は、ツキノワグマの一連の生態写真で山岳写真、自然写真の登竜門と言われる田淵行男賞を受賞。
・ツキノワグマ研究の第一線で活躍する研究者が、最新の研究成果を資料的価値の高い写真を豊富に使って解説。
著者の小池伸介氏は、ツキノワグマの研究で「日本生態学会宮地賞」「野生生物保護学会学術賞」「日本哺乳類学会論文賞」などを受賞。
「クマと聞くと、どうしても悪いイメージが先行してしまうけど、この本を読んで今まで思っていたイメージが一新しました。意外とかわいいやつなんじゃないかと思い始めています。前半の、自然の中にいるクマが実に生き生きとしていて、森の景色に溶け込んでいることがよくわかる、素晴らしい写真の数々には本当に圧倒されました。また、後半は、マニアックなクマの痕跡の数々に、自分もクマ研究者になった気分も味わえます。さらに、クマのQ&Aは、言われてみれば的な疑問の数々に、わかりやすい言葉で、簡潔に短めに答えてくれているので、とても分かりやすかったです。内容がたいへん濃く、一気に読みこんでしまいました。日本の森を知るためには必読だと思います。」
「ツキノワグマの一生や1年の過ごし方、食べ物や糞などが分かり易く写真を多用して書かれていて、子供から大人まで、楽しめる内容だと思います。クマの親子の写真には、クマ親子の愛情を感じました。多くの人に読んでいただき、ツキノワグマを筆頭に自然とヒトとの共存を考えるきっかけになれば良いなぁと思いました。」
「沢山の写真が収められておりとても分かりやすい。実物大の足の裏の写真には興奮した。生態に関して詳しく書かれており子供から大人まで楽しめる1冊。」
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