私を月に連れてって 鈴木るりか (著) 小学館 (2020/11/17)

田中花実は、中学2年生になった。前作『太陽はひとりぼっち』からのバディ、佐知子とは相変わらず仲良し。

ある日、二人は少女と出会う。

よかれと思って少女のために行動した二人だが、思わぬところから、深い社会問題に踏み込んでしまう結果に。

笑いあり、涙あり、生きることへの肯定感を滲ませる「るりかワールド」はより広がり、深みを増す。

★私を月に連れてって
デビュー作『さよなら、田中さん』、前作『太陽はひとりぼっち』でも、常に名脇役として登場する2階の住人・賢人が主役の物語。相変わらずむさ苦しく、世捨て人となっている賢人がある日突然恋に落ちる。そのお相手とは……?そして、その恋が、彼の生活、人格すべてを変えていく。賢人が見つけた鮮烈な「恋」の行方は……?

★夜を越えて
今作の『遠くへ行きたい』を受けて誕生した作品。授業の一環、職場体験で出会った「ぶーさん」。彼女は、花実のお母さん・真千子の昔を知る人物だった。実の娘の花実にすら一切を語らない、真千子の壮絶な過去の一端が紐解かれる。そこで描かれる真千子の少女時代。そして、その時代から続く熱い想い、絆に心が震える一編。

【編集担当からのおすすめ情報】
『さよなら、田中さん』、『太陽はひとりぼっち』の続編で、これまで登場した様々な人々の生き様が詰まった3編です。昨年のテーマが「太陽」で、今作品は「月」。デビュー作から続く愛すべき登場人物達のその後や現在。より広がり、深みが増した「るりかワールド」を、現役女子高生作家が描く人間賛歌を、堪能してください。ハッとさせられ、笑って笑ってじーんと涙する。そんな一冊です。どうぞよろしくお願い申し上げます。

「読み終えて、切なさと清々しさが混ざった感じになりました。4作目にしてより増した「うーん」と「クスリ」感。必読です。朝、早起きして日の出と共に読んで大満足。全ての人が幸せになって欲しいって思いました。」


(クリックするとAmazonのサイトへジャンプします)

 

おすすめの記事