
それは、ごく薄い小さな冊子で、
濃紺の革表紙にはいくつかの星座が型押しされ、
銀のインクで一つ一つの星が染められていた。
夜の写本師になれなかった男が、
息子と「夜色表紙の本」の行方を求めて旅に出る
〈オーリエラントの魔導師〉シリーズ最新刊
消えた『夜色表紙』は濃紺の革表紙に星座が型押しされた、薄い小さな冊子だった。
〈夜の写本師〉である父母と叔父がヴァニバスのために書いてくれたのだ。
戦争に行き訃報のみがもたらされた息子が持っていったのか?
息子が死んだなら『夜色表紙』は自分のもとに戻ってくるはず。
息子を探すために〈護符師〉ヴァニバスは旅立った……。〈オーリエラントの魔道師〉シリーズ最新作。
著者あとがき=乾石智子
著者について
乾石 智子
山形県生まれ。山形大学卒業。山形県在住。1999年教育総研ファンタジー大賞受賞。スターウルフで目を覚まし、コナン・ザ・バーバリアンから最初の一歩を助けてもらった。著作に『夜の写本師』『魔道師の月』『太陽の石』『オーリエラントの魔道師たち』『紐結びの魔道師』『沈黙の書』『イスランの白琥珀(こはく)』『神々の宴』『久遠(くおん)の島』『闇の虹水晶』『滅びの鐘』『月影の乙女』などがある。
|
|



