幽霊解放区 赤川次郎 (著) 文藝春秋 (2022/1/4) 715円

大人気「幽霊」シリーズ第27弾!

宇野警部と恋人の永井夕子が旅先のレストランで食事をしていると、”死んだはずの男”から「予約」の電話が入った。

この男は、かつて地元商店街会長の16歳の娘が遺体で発見された際に、店の主人の証言によって、殺人容疑で逮捕され、現場検証の直後に、トラックにはねられ、即死していた。

果たして、「死者からの予約」はホンモノなのか――。

そして少女は、いったい誰に殺されたのか。

不穏な雰囲気が漂う街の謎に、宇野と夕子が迫る。

表題作のほか、「ふさがれた窓」「忘れな草を私に」「悪夢の来た道」「悪魔の美しさ」「行列に消えて」「手から手へ、今」の計七篇を収録。

「幽霊シリーズの第27作目です。
宇野警部と女子大生の夕子の奇妙な年の差コンビが、名推理で様々な事件を解決してゆきます。(ほとんどが管轄外の事件なので、現実的ではないのですが・・・)
ただ、夕子の着眼点の素晴らしさは、どの事件でも驚きです。
ちょっとした一言の矛盾であったり、服装のチグハグ感だったりが、即事件解決に繋がってゆきます。この辺の発想の素晴らしさが、夕子のキャラクターをたてていて、この小説の魅力になっていると思います。
逆に言えば、普段でもそうした細かな一言、一つの行動に注意が必要だということでしょう。そうしたことが、ひょっとしたら、いろんなところで誤解を生んだりして、日常生活でもトラブルになるかも知れません。
楽しみながら、そんなことを考えて読みました。」


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