ナビはノースアップとヘディングアップのどっち派?おじさんはやっぱり

超わかりにくくね!? 

オジさんはなぜナビをノースアップにするのか問題

カーナビは今やなくてはならない装備です。

しかもスマホの台頭で、車載ナビがなくとも誰もが気軽に使っているモノに。

そしてナビには大きく2種類の表示方法があり、ひとつは進行方向にそって地図が動くモード(ヘディングアップ)。

そして常に北を指すノースアップ。

ナビメーカーによればほとんどがヘディングアップを使用しているというのですが、年配の人はノースアップを支持するひとが多いのだそうです。

今や地図表示モードは超たくさんも……大昔から意見は真っ二つ!?

単なる道案内だけではなくAVを含めた「エンタテインメント機能」や通信を活用した「テレマティクス機能」など、カーナビは単体型商品ではなく「インフォテインメントシステム」と呼ばれることが多くなりました。

それでも基本は目的地までのナビゲートがメインであることに変わりはありません。

今回のテーマである地図画面の表示、進行方向を常に表示する「ヘディングアップ」、そして北を上に固定させる「ノースアップ」があります。

これに2D(平面)と3D(立体)を組み合わせたり、画面を分割して左右に異なるスケールの地図を配置したり、地図画面上に小さなスペースを作り、そこに映像などを表示できる「P in P(ピクチャー・イン・ピクチャー)」など実は画面表示だけでもかなりの種類があります。

ただ、基本はヘディングアップとノースアップであり、昔から「どちらを使うのが」はかなり論議されてきたのも事実。

今に始まったことではなく、昔からの「カーナビあるある」のひとつなのです。

それぞれのメリットはなんだ!?ヘディングアップは方向感覚が狂う!?という意見も

これも昔から言われていたことだが、まずヘディングアップの場合。常に進行方向に合わせて地図が回転するので曲がる方向などが直感的に掴みやすいというメリットがある反面、地図が回転することで方位感覚が狂ってしまうことがあり煩わしいという側面も。

一方ノースアップの場合は、紙の地図と同じ感覚で画面を見ることが可能。

しかし、ヘディングアップのメリットの逆、つまり進行方向や曲がる方向などが掴みにくいというデメリットも。

つまりヘディングアップとノースアップはそれぞれのメリット:デメリットが相反するような形と考えればいいでしょう。

紙地図に慣れているか否かで答えは変わる!?タクシーもノースアップ派多し

それぞれの特徴がある以上、これはもう「好み」とか「感覚」というアナログ的な判断にもなってくるのです。

あくまでも傾向であってエビデンスとはほど遠い感覚論になってしまいますが、紙の地図を見慣れた世代(高い年齢層)はノースアップを好む傾向が強いようです。

多くの年配者はヘディングアップの画面を見ると「こんな見にくい画面をよく使うな。人は(紙の)地図に慣れているんだから北が上の方がいいに決まっている」と言うのだそうです。

まあ、ごもっともではあるのですが、あまりにもその強いこだわりにちょっと辟易することも。

確かに紙の地図をクルクル回して使っていた人は見たことが無いですし、それに慣れた人にとっては自然なのでしょう。

タクシードライバーは研修時にカーナビの画面をノースアップにすることを教える会社があるそうです。

ある時、タクシーに乗った際にノースアップだったことに対し、質問してみた所「紙の地図と同じ感覚であることも重要ですが、うちの会社では後席に乗ったお客様がカーナビの地図を見た際に、ノースアップじゃないとわかりづらいのでこういうルールなっています」とのことでした。

要はカーナビを使っていても「この辺で降ろして欲しい」とか「その先を曲がって欲しい」などのリクエストをする際にもノースアップでないとお客様がわかりづらいから、という理由だそうです。

もはや脳科学レベルの話!?将来的にはヘディングアップで統一か!?

結局の所、どちらが良いとかは好みの問題なのですが、いわゆる「方向感覚」は脳内にある神経細胞がGPSに近い働きをする、という研究発表もされています。

また帰巣本能に関しても同様で、人間は太陽の方角や景色(記憶)、地磁気などの影響により自宅に戻ることができることも過去から研究されているのです。

こうなるともはや「脳科学」のレベルの話になってきます。

ただ経験上、地図の表示方法に関しては個人ごとの「空間認知能力」の差や、昨今よく言われる「UX(User Experience=ユーザー体験)」の視点から見ると、個人ごとに抱く印象(体験)が結果として好みに反映されるのではないでしょうか。

今後もノースアップとヘディングアップは両立していくはず。

ただ、今の若い人(年齢だけでなく感覚も)は例えばスマホでGoogleマップを使いナビ案内をする際、デフォルトのヘディングアップを違和感なく普通に使いこなしているのも現実。

さらに今後HUD(ヘッドアップディスプレイ)などが進化した際には向かうべき方向を基本としてUIなどが構成される可能性が高いようです。

ネットの声

「ノースアップ派の人はナビの地図を比較的広範囲(先の方までわかるよう)にする傾向が、ヘディングアップ派の人は数十mからせいぜい数百m先が見える程度にする傾向がある気がします。
ノースアップ派は今自分がどちらに向かっていて目的地までどの程度進んでいるのかを、ヘディングアップ派は次どのタイミングでどちらに曲がればいいかを気にしているのでしょう。

ナビ画面の広さが限られるので今は無理がありますが、両方の画面が表示できて、それぞれの占有する比率が変えられるようになればいいと思います。

最終的には、センターコンソールの画面にノースアップの地図を、フロントウインドウに次に曲がる交差点までの距離や方向等のデータを(邪魔にならない程度に)表示できるようになればいいのでは?」

「おじさん世代はと主語が大きいように感じますが空間認知(認識)能力の差による得手不得手ですね。

紙の地図を含め地図記号で必ず方角(北)がわかるようになっていますがそれもノースアップが基本形(北半球では)だという知識も地図帳を使うときに指導されましたし
地図の使い方としても自分の居場所基準に回転させて使うものではないという指導がありました。
それが身についている人はノースアップが使いやすいでしょう。

方向音痴の人は自分基準に地図を回す人が確かにいますが、方向感覚を失う原因ですね。
北半球の日中太陽の方向はおおむね南方向なのでコンパスがなくても大体の方角は想像がつきますし、方角固定で俯瞰的に地図を把握した方が迷いにくいのは確かです。

個人的経験ではナビの方向センサーが不正確で追従しきれていない際、誤った右左折を指示されることがあったため、ヘッドアップが信用しきれないこともありますね。」

「ヘディングアップは方向感覚が狂うというのは私も思います。
というより、そもそもこれは「空間認識能力や方向感覚の違い」によるもの。

言い方は悪いですが、”地図を回す(ヘディングアップ)人は、方向音痴の比率が高い”ように感じます。

ノースアップの人はじめ、空間認識能力や方向感覚の優れた人が地図やナビを使用する理由は、
自分の進行方向が知りたいわけでも、交差点の位置が知りたいわけでもなく、「目的地に対して自身がどの程度進んでいるか、概ねどの辺りにいるのか、の概要を知りたいだけ」です。
一度行った場所は忘れないですし、おおむねの地理も把握している、しかし、念の為使っているだけ。
つまり、”鳥の目線”で全体を把握する事により、より正確に経路判断しているのです。その場合、ぐるぐる動くよりも一点(ここでいう北)が決まっていた方が比較しやすい。」



おすすめの記事