コンドームを正しく使おう!性教育ユーチューバーの願い

YouTubeで性教育を発信する助産師のシオリーヌさん(29)。

避妊具の着用方法や妊娠の仕組み、生理用品などを紹介する動画が人気を集めています。

学校では、妊娠のプロセスを教えることがタブーとなり、性教育の授業について議会で問題視されたことも…。

「性の話をもっと気軽にオープンに」

その一言からシオリーヌさんの動画は始まる。視聴者の過半数は13~24歳の若者で、中には保護者や学校の先生もいるそう。

コンドームの正しい使い方についての動画は、再生回数が400万回以上と人気を集めています。

妊娠を防ぐだけでなく、性感染症を防ぐ意味があること、間違った使い方があることなどを、実際に避妊具を手に解説しています。

他にもシオリーヌさんが投稿する動画の内容は、妊娠のしくみや生理用品の使い方、性的同意など多岐にわたります。

行き届いていない性教育

こうした実用的な性教育に取り組むきっかけとなったのは、助産師、看護師として性教育が行き届いていないことを痛感したからだったそうです。

産婦人科の病院に勤務していた時に、妊娠や出産のしくみを知らない患者が多くいました。

避妊の指導をした時には「こんなに避妊のことを人から教えてもらったのは初めて」と言われたこともあったそうです。

「本来は、幼いころから性教育をすべきではないか」と感じたシオリーヌさん。

望まない妊娠を避けたり、性感染症を防いだり、ライフプランを考える上でも、性教育の知識は欠かせないものだと考えたのです。

講演会も開催

その後、地域の助産師会の活動で、学校や地元の女性、子ども向けに講演会をするようになりました。

そこでも、「知らなかった」と話す人が多く、性教育が不足しているのではないかという思いを強くしたのです。

民間の認定制度「思春期保健相談士」を取得し、性教育に関する書籍を読んで学んだそう。

ユネスコ(国連教育科学文化機関)などが作成した「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」は、生殖から人権、ジェンダーなどの包括的な性教育を5歳から段階的に教えるよう求めています。

一方で、日本ではまだまだ性教育が行き届いているとは言えないのが実情だと感じています。

ネットの声

「隠す教育も完全にやれば機能するのかもしれないが、実際には中学生にもなれば雑誌やAVなんかを見て中途半端に性の知識を得てしまう人が多いと思う。性の知識は隠すべきものではなく、生きる上で大切なこと大切な情報。妊娠の仕組みや避妊はもちろん、妊娠のしやすい年齢を教えることで人生設計を考えることにもつながる。若いうちに正しい知識を教えてくれる人の存在は重要。」

「ひと昔前より子供がマセ始めたからだろうな。ネットやSNSの影響。河川敷に落ちてる濡れたエロ本を見てた世代は可愛らしかった。」

「日本では未だに「寝た子を起こすな」的なアナクロ反対論で性教育の普及が阻害されているけど、子供たちは全然「寝て」おらず、エロ本やAVを性教育の代替に使っているのが現実。」



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