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バイクのサイドスタンドはどうして左側にあるの？？

バイクのサイドスタンドはどうして左側にあるの？？

右側通行の国もバイクも、サイドスタンドはすべて左側についています。

何か決まりでもあるのでしょうか。

右左通行に関係なくバイクのスタンドは左に

意識したことはないかもしれませんが、バイクのサイドスタンドは車体の左側にあります。

日本の場合、クルマやバイクは左側通行なので、路肩に停めてサイドスタンドで車体が左側に傾いている方が乗り降りもしやすいです。

車道側に出なくて良いから安全だし、押し引きなどの取り回しも同様だ。だから左側が便利……というか疑問に感じないでしょう。

しかし、欧米は車両が右側通行の国が圧倒的に多いのです。それだとサイドスタンドも右側についている方が便利で安全だと思うのですが……、それらの国で作られるバイクもサイドスタンドは左側についているのです。

クルマのハンドルは、国によって右と左があるのに……

たとえばクルマ（四輪車）の場合、左側通行ならハンドルは右で、右側通行ならハンドルは左がスタンダード。

だから同じ車種でも輸出国に合わせてハンドルの左右を作り替えたりしています。

バイクの場合も、輸出国に合わせてヘッドライトの照射する向きを変えているし、騒音や排ガス、馬力なども各国の規制に合わせています。

しかしサイドスタンドは左側一択なのです。

じつはこれ、単純に利便性とか法的な問題ではありません。

人間の身体の構造に関係しているからです。

人間は左足が“軸足（利き足ではない）”の人が過半数（日本人はおおむね左足7：右足3）といわれています。

そして、バイクに跨ったりボールを蹴る等の動作を行う時に、地面から離さずに身体を支えるのに使うのが軸足。

なので必然的に、バイクに跨る時は車体の左側に立ち、左足で身体を支えて右足を大きく上げるほうが安心できるのです。

もちろん教習所から始まった“慣れ”の部分もあるでしょう。

たとえばバイクに乗らない人でも自転車の乗り降りは左側からする人の方が圧倒的に多いですし、押し引きも同様です。

自転車に乗り始めたばかりの子供たちも大抵は左側から押しているので、やはり人間の身体の構造である、軸足の影響が大きいことがわかります。

中には例外も

少し調べてみると、ハンターカブCT110のオーストラリア仕様や、ヤマハのAG200のような牧羊バイクは、右側にもサイドスタンドが付いていることもあります（オプションの場合あり）。

これは、牧草地等の足場の悪い場所で左右どちら側にも停めやすくして利便性を上げるためです。

というわけで右側通行の国でも、そしてその国で作られたバイクも、サイドスタンドは左側にある方が、乗り降りするのに都合が良いのです。

ということは、少数派の右足が軸足の人は、右側から乗り降りした方がラクで安心できるかも。

世の中の多くの道具が“右利き”の人用に作られているのと同じで、ちょっと不公平感があるのは否めません。

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