バイクを上手く乗りこなすために…図説バイク工学入門

バイクのメカニズムを理解することで、さらに楽しく、かつ楽しくライディングが出来る1冊が刊行されました。

著者の和歌山利宏氏は、ヤマハで開発テストに携わったほか、レース活動、テストライダーなどを務め、その後、フリーのジャーナリストとして活躍しています。

そういったこれまでの経験をもとに、バイクを構成する重要部品と操縦安定性、アライメント、空力など、ライディングに不可欠のメカニズムについて詳細に解説しています。

ライダーに贈るバイク工学入門書

これまでの知見を活かし、独自に構築したライディングのための理論を、豊富な図版とイラストで詳細かつ分かりやすく説明しています。

第一線の現役バイクジャーナリストでもある著者がライダーたちに贈る、楽しく乗り、上達を目指すためのバイク工学入門書です。

例えばトルクとは何か、カタログ値に書かれているものとの違いなどから始まり、バイクの操縦安定性やタイヤに関すること、ディメンジョンなど、カタログから読み取れること、実際に走らせて感じられることの理論的解説など、事細かに説明が図解とともに記されています。

そのため、これらを読み解けば、自ら駆っているバイクがなぜそういう動きをしたのか、より、スムーズかつ速く安全に走らせるにはどのようにすれば尚良いのかというライディングのヒントに繋がるでしょう。

※本書は1994年12月刊行の同名の書の内容をアップデートし、カバーデザインを一新した新装版です。

図説 バイク工学入門 和歌山利宏(著)、村井真(イラスト) グランプリ出版; 新装版 (2021/10/5) 2,640円

エンジン、タイヤ、シャシー、サスペンション、ブレーキといったバイクを構成する重要部品はもちろん、操縦安定性やアライメント、空力など、ライディングに不可欠なメカニズムについて、豊富な図版を駆使して解説する。

バイクやタイヤの開発テストに携わり、レース活動を経てジャーナリストとして活躍する著者がライダーに贈る、楽しく乗り、そして上達を目指すための入門書。

著者について
1954年2月18日、滋賀県大津市生まれ。1975年、ヤマハ発動機(株)入社。ロードスポーツ車の開発テストに携わる。また自らレース活動を始め、1979年国際A級昇格。1982年より契約ライダーとして、また車体デザイナーとしてXJ750ベースのF-1マシンの開発に当たり、その後、タイヤ開発のテストライダーとなる。以降、30年以上にわたり、フリーのジャーナリストとしてバイクの理想を求めて活躍中。著書に『ライディングの科学』『タイヤの科学とライディングの極意』(いずれもグランプリ出版)などがある。

ネットの声

「内容を良く検討しないで買った私にも責任の一端はあるが、この頁の「内容紹介」には「エンジン、タイヤ、シャシー、サスペンション、ブレーキといったバイクを構成する重要部品はもちろん、操縦安定性やアライメント、空力など、ライディングに不可欠なメカニズムについて、豊富な図版を駆使して解説」とはあるが、本書は寧ろ右後半の「操縦安定性やアライメント、空力など、ライディングに不可欠なメカニズム」等に関する、運動力学系に趣旨を置いたものであり、表題の『バイク工学』から類推しうる、機械工学、燃焼機関等の統一システムを解説するものでは無い。

その意味では、同じソフトカバーで同型(A5判)先行書の『よくわかる 最新バイクの基本としくみ(第3版)』とは趣旨が全く異なる。しかしながら同一テーマのバイクを扱っている観点からすると、本書は本文220頁でモノクロながら2640円、前掲書は本文424頁でオールカラーの2420円である。図版は同程度で丁寧な仕上りながら本書はイラスト主体で、写真を織り混ぜた前掲書と比較すると些か見劣りがする。本書がバイクの運動力学系に重心を置いているのは、著者の履歴に関連するのであろう。そこには「1979年国際A級昇格。1982年より契約ライダーとして、また車体デザイナーとして…マシンの開発に当たり…タイヤ開発のテストライダーとなる」ことからも頷けよう。

一般的解説としての内燃機関、機械工学系トピックが全く無いわけでなく、第9章でレシプロエンジンを扱っているものの、電動モーターについては言及はない(前掲書はある)。第6~7章にはサスペンション及び制動機系の解説もあるが、機械工学的な趣旨と言うものではなく、あくまでもライディング・メソッド又は走行テクニックとの連関性を重視する主旨であり、本書の立ち位置を良く表している。全くダメダメな本と言う訳ではないと思う。たまたま私の不注意で趣旨を良く理解せず買ってしまったものであり、店頭であれば前掲書との内容・コスパから観て買わなかったと思う。」

 

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