「笑点」円楽の“後継者選び”が難航中…小痴楽、昇々、一之輔が有力も日テレは慎重姿勢
9月30日に亡くなった落語家の6代目三遊亭円楽(享年72)。
没後の課題となったのは人気長寿番組「笑点」のレギュラー出演者で顔役だった円楽の後継者選び。
すんなり決まるかと思いきや、各一門や日テレ関係者の利害や思惑が絡み揉めに揉めているというのです。
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水面下では円楽と木久扇の勇退特番の話が進んでいた…
「当初の予定では40年以上も空席になっていた落語界の大名跡である“円生”の襲名を『笑点』内でお披露目する予定だった。そして12月の年末特番では健康問題で先行きが危ぶまれていた林家木久扇と共に『笑点』から勇退してもらう卒業特番が放送される予定だったんです。周囲にも根回しが終わり、収録を待つだけだったんです」(番組関係者)
そんな番組企画が水面下で進行するなか、突如、円楽は鬼籍に入ってしまったのです。
現在の「笑点」のレギュラーメンバーは、落語芸術協会から司会の春風亭昇太と三遊亭小遊三、新メンバーの桂宮治の3人。
落語協会から林家木久扇と林家たい平。
円楽一門会から円楽と三遊亭好楽という顔ぶれです。
老婆心ながら…
笑点メンバーの若返りを一人勝手に提案してみる司会、神田伯山
伊集院光、月亭方正、桂三度、立川志らく、TOKIO長瀬これ実現したら、けっこう凄いことになりそうなんだよなぁ…
— 合歓 (@sugarname_nemu) October 3, 2022
円楽一門には力のある若手がいない
「当然、序列から考えるなら後任は円楽一門会からと言うのが筋なんですが、正直、38人もの真打ちを抱えながら、腕のあるというか客を呼べる落語家が若手には誰もいない。5代目円楽の総領弟子である鳳楽に好楽、円橘、それに6代目円楽の4人が一門を支えてきたと言っても過言ではない。鳳楽、好楽、円橘の3人は皆、70代です。結果、円楽自身も一門会からの後継者は諦めていたんです」(別の関係者)
さらにこんな話もあります。
「実は円楽は自分の後継者を密かに決めていたようなんです。遺言があるという話も漏れ伝わっています。そもそも円楽は力不足が否めない一門会を芸協と合併するサプライズ案を密かに進行させようとしていました。一門会のメンバーを食わせるための苦肉の策だったようです」(事情通)
笑点の次期司会者に伊集院光さんを推したいなぁ。伊集院さんは絶対固辞するだろうけど、他に彼ほどの適任者はいないと思う。
コメディアン出身で笑点の名司会者であった三波伸介さんを透かして思い出してしまう。別に噺家である必要はないんだよなぁ。— イソハチさん(仮)@禁酒マラソン開始(10/31まで) (@isohachisan) October 12, 2022
高視聴率が宿命の「笑点」だけに…
いずれにせよ志半ばでこの世を去った円楽。
果たして後釜は誰になるのでしょうか。
現段階で最有力視されているのが芸協所属で若手落語家ユニット“成金”出身で才能を発揮しまくる柳亭小痴楽(32)と春風亭昇々(37)の2人だそう。
「小痴楽は父が5代目柳亭痴楽というサラブレッド。また昇々は昇太の愛弟子です。芸協からもう1人加入すると計4人になってしまうが実力を考えれば仕方がないんです」(事情通=前出)
そしてもう一人、加入が噂されているのが落語協会に所属しチケットが取れないと評判の春風亭一之輔(44)。
「9月25日放送の『笑点』にゲスト出演した際も大喜利で爆笑を誘った。華もある。木久扇を勇退させれば2枠です。小痴楽と一之輔が最有力候補ですよ。女性落語家・蝶花楼桃花や立川流の立川晴の輔の名前も挙がっているが時期尚早だと思います」(関係者=前出)
そうしたなか後継者選びに慎重になっているのが日テレだというのです。
上層部を悩ませているのが番組世帯視聴率です。
「9月4日(OA以下同)が12.3%。11日が10%、18日が10.4%、25日が10.8%だった。円楽追悼番組が放送された10月2日は17.7%。しかし、翌週の9日は15.3%。16日が14.8%。23日が13.8%と徐々にまた数字を落としているんです(関東地区=ビデオリサーチ調べ)。とにかく『笑点』は高視聴率が宿命なんです」(関係者=前出)
果たしてポスト円楽は誰に落ち着くのでしょうか。
何のしがらみもないので正直に書かせてもらうが、伊集院光が(彼の師匠がなれなかった)新司会者に決まったら、笑点を毎週楽しみに見るようになる。そう思っている人は多いはずだ。
— 公式『さらば雑司ヶ谷』 (@byezoushigaya) October 16, 2022
ネットの声
「これだけの長寿番組で、しかも円楽・木久扇という2人の大物の後釜となると、人気者を連れてくればOKという話にはならない。落語家としての実力もさりながら、自分のキャラを確立しつつも、他のレギュラー陣と調和する能力が求められる。とはいえ、落語のような伝統芸能ではスタンドプレーはご法度なので、ここに名前の挙がった人たちなら誰が出ても及第点はつけられるのではないか。
むしろ、笑点が今まで通りの人気を維持できるか否かは、司会の春風亭昇太師匠にかかっている。いままでは、円楽師匠が現場のプロデューサー的な感覚で番組を回してきたが、新レギュラーに円楽師匠の役回りを期待するのは無理なので、司会の切り盛りが今まで以上に重要になる。昇太師匠とかつての歌丸-楽太郎のようなバトルをやれるような新レギュラーが、早く出てくればいいなと思う。」
「出演者枠が空くたびに、各団体のバランスと絡めて、ああだ、こうだ、言われるけど、結局変わり映えがしない。これは円楽さんが亡くなった直後にヤフコメに書いていた人がいたんだけど、昇太師匠は出演者に戻り、伊集院光が司会者になる。読んで、なるほど、と思いました。伊集院は元円楽師匠の弟子だったから、つながりもあるし、いい意味で傍若無人。落語会の上下関係から離れて、いい具合に上から目線で年配の出演者にも対することができると思う。 かつての三波伸介を彷彿とさせる司会ぶりが見られるかもしれない。体形も似てるし。ありえないとは思うけど、面白そうだな、と思います。」
「宮治さんが遠慮して実力発揮できてない感があるので、もう一人宮治さん世代が入って切磋琢磨しながらのびのびやってほしいな。成金メンバーが一番気を使わないんだろうけど、そこは協会を超えての丁々発止のやり取りでもいいんじゃないかな。昇也さんが一番収まりがいい気がするけど、見たいのは一之輔さん。」