「損切り早いねぇ」小池百合子、無名候補にも負けた乙武事務所に姿見せず「自分ファーストらしい冷血ぶり」【衆院補選】
4月28日に投開票がおこなわれた衆院東京15区補選は、立憲民主党の新人、酒井菜摘氏が初当選。
小池百合子・東京都知事が支援した無所属新人の乙武洋匡氏は、大差をつけられ落選しました。
目次
乱戦を制したのは立憲民主党
自民・公明の両党が候補者の擁立を見送り、9人が立候補した「乱戦」。
当初から酒井候補の優位と見られていたが、乙武氏の知名度に加え、小池知事がバックについたことで、どこまで追い上げられるかが注目されていました。
しかし、フタをあければ酒井氏の4万9476票に対し、乙武氏は1万9655票。
約3万票差のの大敗となったのです。
【今回の東京15区で決定的になったこと】
目黒区長選で応援に入った都民ファーストの候補が落ち、今回数百人の警官を動員して厳重な態勢で何度も演説にたった小池都知事だが、全面的に推した乙武氏は5位に沈んだ。圧倒的な影響力で「百合子が推せば通る」は幻想になり、もうチカラはない#飯山あかり pic.twitter.com/vvWrmqgISt— カシミール88 (@kashmir88ks) April 29, 2024
国政復帰の芽も完全消滅
小池知事は選挙戦12日間のうち、9日間も乙武氏の応援に入っています。
自ら出馬を打診したとはいえ、自身の選挙以外では異例といっていいでしょう。
“本命” の酒井氏を逆転し、自身の影響力を示すことができれば、国政復帰も――と見る向きもありましたが、結果は惨敗。
元格闘家の須藤元気氏、日本維新の会の金沢結衣氏、そしてネット界隈以外ではほぼ無名だった日本保守党の飯山陽氏にまで負け、まさかの5位に沈みました。
乙武氏の過去の女性問題が蒸し返されたり、小池氏の学歴疑惑が非難されたりなどがあったにせよ、ここまでの大敗は予想していなかったのではないでしょうか。
小池氏の国政復帰の目はこれで完全に消滅。
今後は7月におこなわれる都知事選の3選を目指すことになるはずですが、求心力の低下は明らかです。
お気付きでしょうか。他陣営には派遣しなかった、乙武陣営のド派手な警備は、小池都知事の責任回避という意味も含まれます。あたかも妨害工作で落選してしまったという印象にしたかったのでしょう。今夏の都知事選を控える都民としては、都民ファの求心力がもうないという事が証明された事が大きい。
— にこ姉 (@nikone_niko25) April 29, 2024
乙武氏を損切り!?事務所に姿を見せず
投票が締め切られた午後8時ちょうど、“ゼロ打ち” で酒井氏の当確が伝えられると、乙武氏は事務所に姿を現し「多くの方に支援をいただいたが、力不足だった」と敗戦の弁を述べました。
しかし、そこに小池氏が姿を見せることはなかったのです。
SNSでは、
《さすがは小池。損切りは早いねぇ》
《敗者に用はないと自分ファーストの小池らしい冷血ぶりだわ》
などの冷ややかな声が多数見られます。
前都知事の舛添要一氏は、28日深夜、自身のXを更新。
《東京15区補選、開票終了。小池都知事が支援した乙武は5位に沈んだ。小池の国政復帰などあり得ないし、彼女がこれ以上東京を沈没させるのは阻止すべきだ。政界からの引退を求める》
と、主張しています。
東京都知事選は6月20日告示、7月7日に投開票が予定されています。
過去2回の都知事選では圧倒的な強さを見せてきた “女帝” しかし、今回はいかに――。
今回の乙武の敗北で、小池百合子はかなり追い込まれた。都知事選に再出馬しても厳しいだろう。そもそも再出馬の前に、政治生命を保てるのかどうかすらも不透明になってきた。自民党も小池百合子も、ともに自滅していく姿が印象深い。もっとも、小池百合子がいなくなっても誰も悲しまないが……。 pic.twitter.com/piRbvzu3uk
— 鈴木傾城(スズキ・ケイセイ) (@keiseisuzuki) April 28, 2024
ネットの声
「2022年の参院選でも国民民主党は東京選挙区で都民ファーストと組み、惨敗した。お世辞にも政策が近いとは言えない上に選挙でも負けたのだから、もう縁を切ったのかと思いきや未だに希望の党の呪いに取り憑かれたかのように都民ファーストへの相乗りを繰り返す。票田の東京都を都民ファーストなんかに売り渡していれば、国民民主党が拡大することはもうない。」
「これだけ張り付いて応援して、敗戦の場には同席しない。
いかにも風見鶏小池らしいと言えばらしいけど、そういう所だよね。
小池さんも東京オリンピックを華々しく成功させて、二階氏との仲をうまく使い女性初総理を狙っていたでしょうが、コロナで全て吹き飛びましたね。」「夏の都知事選は小池都知事の対抗馬に誰が手を挙げるかだと思います。小池都知事の求心力の低下は否めないにしても選択の幅が広がらなければ再選止む無しの状況になりかねません。果たして誰が名乗りを上げるかが問題だと思います。」