
緊急出版!「神様のカルテ」著者、最新作
「この戦、負けますね」
敷島寛治は、コロナ診療の最前線に立つ信濃山病院の内科医である。
一年近くコロナ診療を続けてきたが、令和二年年末から目に見えて感染者が増え始め、酸素化の悪い患者が数多く出てきている。
医療従事者たちは、この一年、誰もまともに休みを取れていない。
世間では「医療崩壊」寸前と言われているが、現場の印象は「医療壊滅」だ。
ベッド数の満床が続き、一般患者の診療にも支障を来すなか、病院は、異様な雰囲気に包まれていた。
対応が困難だから、患者を断りますか?
病棟が満床だから拒絶すべきですか?
残念ながら、現時点では当院以外に、コロナ患者を受け入れる準備が整っている病院はありません。
筑摩野中央を除けば、この一帯にあるすべての病院が、コロナ患者と聞いただけで当院に送り込んでいるのが現実です。
ここは、いくらでも代わりの病院がある大都市とは違うのです。
当院が拒否すれば、患者に行き場はありません。
それでも我々は拒否すべきだと思うのですか?
#読了
『臨床の砦』夏川草介あらすじは置いておいて、「とにかくみんなこれを読め」と言いたくなる一冊。ひたすらページをめくる手と涙が止まらなかった。
どれだけ危機迫った状況にあるのか、どれだけ急いで出版したか…病院のお世話にならないように静かに耐え続けることが今の私にできること。 pic.twitter.com/bmQHKTmUDs
— 774 (@undo774) May 4, 2021
【編集担当からのおすすめ情報】
現役医師としてコロナ禍の最前線に立つ著者が自らの経験をもとにして克明に綴ったドキュメント小説。
2009年に第十回小学館文庫小説賞を「神様のカルテ」で受賞し、シリーズ(既刊5冊で累計337万部)を書き継いでいる夏川草介氏は、現役の内科医でもあります。
コロナ禍の最前線で多くの患者さんと向き合う日々が、一年以上続いています。
本書は、著者が2020年末から21年2月にかけて経験したことを克明に綴った、現代版『ペスト』ともいえる記録小説です。
「怒りと悲しみと諦めと苦悩がこの短い本に凝縮されています。私達に出来る事は、この時期を耐え忍ぶことです。そのためにも、医療者の現状を少しでも知っておかなければならない。全国民に読んでほしい一冊です。」
「単なるドキュメンタリー風ではなく、登場人物にそれぞれの意見を持たせて臨場感があふれています。その中で憤りを鎮めて、非日常的な現場で必死に働いている方々の意見を代弁していると思われます。まだまだウィルスとの戦いが続く中、こんなに医療現場は大変なのか、多くの方に読んで頂きたい本です。実際に臨床に携わりながら、素晴らしい作品を執筆された夏川先生のご尽力に敬意を表します。」
「コロナ慣れした一般の人々はこの本を読んで、いかにコロナが怖いウィルスか。そのウィルスと戦っている医療現場がどんな状態か知るべきだと思いました。この本を読めば、会食、カラオケなどする気がなくなりStay home したくなります。」
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