おいしくて泣くとき 森沢明夫 (著) 角川春樹事務所 (2022/5/13) 869円

無料で「こども飯」を提供する『大衆食堂かざま』。

店のオーナーの息子・心也は、怪我で大好きなサッカーができなくなり、中学最後の夏休みを前に晴れない気持ちを持て余している。

また心也は、時々こども飯を食べにくる同級生のことを気にしていた。

一人は夕花。クラスから疎外され、義父との折り合いも悪い。もう一人は金髪パーマの不良、石村。

友情と恋心、夏の逃避行。大人たちの深い想い。

〈子ども食堂〉から始まる思いやりの連鎖が、温かな奇跡を呼ぶ。傑作長篇、待望の文庫化!

「ある動画で知り購入しました。
かなりボリュームがあったので飲み終えるまで
「けっこう時間かかるな」と思っていました。
しかし、読み始めると、どんどん先へ進んで
あっという間に飲み終えてしまいました。
そして、感動と「散りばめられた伏線」に驚きを隠せません。「あーあれが、こーなるのか」といった具合です。きちんと回収もされていて、ストンと腹落ちして気持ち良かったです。」

「糸ぽいなぁと思いながらも読みました。
ネタバレあるので知りたくない人はスルーしてください。

中学生の淡い恋、お互い好きかどうかわからない微妙な感じですが、たしかにマスターは名前出てなかったもんね。
普通に考えて中学生の恋愛がおとなになるまで続くことは難しいと思うし、現実こっちだろうなと思います。
でも、糸は再開して戻ったからなんか糸のほうがラスト嬉しかったです。」

「貧しい子どもたちに無料でご飯を提供してくれる大衆食堂の息子心也。中学3年生の彼の同級生の
夕花も貧しい家庭のためこの食堂の「こども飯」の世話になっている。小学生の時に母を亡くしている
心也はこの夕花に同情的で何かと精神的な支えになっている。夕花が義父の暴力に耐えかねて家を
飛び出す時も心也は一緒に海に連れて行ってやる。ここでの二人の幼い初々しいまでの会話や行動は
胸を打たれる。やがて夕花は遠くに引っ越してしまう。一方、もう一つの物語が並行して描かれる。
喫茶店を経営するゆり子と主人のマスター。ここもこども飯を提供しているが、経済的に苦しいうえに、
暴走車が店に突っ込んできて経済的な負担に苦しむことになる。だが、ここでちっちゃなしかし重要な
人生の奇跡が起きる。作者はこの奇跡を読者に覚らされないようにちょっとしたトリックを仕掛ける。
恵まれない境遇の子どもたちが最後に出合う奇跡。泣かせてくれる。こういう作品は是非映画化か
TVドラマにしてほしいと切に思う。」


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