あの頃な マンボウやしろ (著) 角川春樹事務所 (2022/2/15) 1,650円

2020年初頭から世界を席巻した新型コロナウイルスは、あっという間に私たちの生活を一変させた。

職場も、家庭も、友人や恋人などの人間関係も、そして未来すらも。

劇的に変化した世界で生きる私たちの日常は、どこに向かっていくのか?

ラジオの現場でコロナを報道し、リスナーの声を聞き続けた著者が、抱えてきた想いを25本の物語に昇華させた!

誠実でありながらシュールで刺激的。そして笑え、最後には沁みていく……。

読者の心と頭を予測不可能な振り幅で揺らす、珠玉のショートショート25篇。

「これは、小説だけど、小説じゃない。フィクションだけど、フィクションじゃない。今まで気付かなかった視点を与えてくれました。全編に渡って、マンボウやしろさんの冷静な視点で、だけど、間違いなく優しさに満ちた言葉で、今この乗り越えるべき時代を描いています。今、そして、いつかきっと訪れるアフターコロナにお薦めの小説です。読み終えた今、読む前より、少しだけ優しく、想像力を持って、そして勇気を持って日々を過ごせそうな気がしています。」

「TOKYO FMの名物番組スカイロケットカンパニーの本部長マンボウやしろさん。ユーモアに溢れながらも、時に熱く響く言葉を紡ぎ出してくれる。どんな作品になっているのか気になり、手に取ってみた。未だコロナ禍真っ只中、私たちの生活や価値観が目まぐるしく変わり、終わりも結末も見えないが、この本はコロナ禍を経て変わっていくもの、変わらないものは何か、を考えさせられる一作であった。また我々人類の視点だけでなく、想像を超えた視点からの物語が同時に綴られ、コロナ禍の現在でも素晴らしいエンターテイメントで、コロナが過去になった時に改めて読み直したい作品である。マンボウ節が効いたセリフも最高!笑いとのギャップで、思わず涙が溢れる読了感も素晴らしいので、気になる方は是非読んでみていただきたい。」

「ご自身がパーソナリティを務めるラジオをよく拝聴させて戴いてるのでラジオ回のエピソードは、まるで普段の放送をそのまま聴いてる様な感覚で楽しめた。一方で昔騒がせたバイトテロを扱ったエピソードは、脚色やフィクションと分かってても生々しいリアルさに恐怖を感じる。普段のラジオ放送の中で時折語られるフジファブリック愛が本書の中でも垣間見える瞬間が稀にあり『これはもしかしたら赤黄色の金木犀のあのワンフレーズかも?』と本編の内容に加えてそういう細かい楽しみ方出来るのも魅力的で面白かった。(そんな意図全く無く、自分の勝手な解釈とかだったら超恥ずかしいが)」


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