ばにらさま 山本文緒(著) 文藝春秋 (2021/9/13) 1,540円

冴えない僕の初めての恋人は、バニラアイスみたいに白くて冷たい

日常の風景が一転! 思わず二度読み。

痛くて、切なくて、引きずり込まれる……。

6つの物語が照らしだす光と闇

島清恋愛文学賞、本屋大賞ノミネート『自転しながら公転する』の山本文緒最新作。

伝説の直木賞受賞さく『プラナリア』に匹敵るす吸引力! これぞ短編の醍醐味。

ばにらさま 僕の初めての恋人は、バニラアイスみたいに白くて冷たい……。

わたしは大丈夫 夫と娘とともに爪に火をともすような倹約生活を送る私。

菓子苑 舞子は、浮き沈みの激しい胡桃に翻弄されるも、彼女を放って置けない。

バヨリン心中 余命短い祖母が語る、ヴァイオリンとポーランド人の青年をめぐる若き日の恋。

20×20 主婦から作家となった私。仕事場のマンションの隣人たちとの日々。

子供おばさん 中学の同級生の葬儀に出席した夕子。遺族から形見として託されたのは。

「いつまで経っても自分は大人になり切れないと感じているアラフィフ独身女性が主人公。幼馴染の女友達の葬儀に出席したあと、彼女の兄(昔ちょっと好きだった)から驚きの相談を持ちかけられます。そしてそこから彼女の人生は思いもよらない方向へ展開していくのです。

なんだかジェーン・スーさんと堀井美香さんのポッドキャスト 「Over The Sun」に届いた感動的なお便りを読んでいるような気持ちになりました。

昨年発表された長編も素晴らしかったですが、山本文緒ここにあり、を感じさせてくれる本当に見事な短篇集でした(長編は7年ぶりでしたが、短篇集はいったい何年ぶり?)。昔ファンだった方にも、新しい読者の方にもオススメの5つ星!」


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