96歳を迎えた佐藤愛子さん。
『婦人公論』への登場も半世紀あまりにおよびます。
初登場の「クサンチッペ党宣言」「再婚自由化時代」から、最新の橋田壽賀子さんとの対談まで、エッセイ、インタビューを織り交ぜた、選りすぐりの一冊。
『九十歳。何がめでたい』では、まだまだ元気いっぱいな佐藤愛子さんでした。
こちらの『気がつけば、終着駅』では、さすがに「老い支度」「終末」を感じさせる内容なのかもしれません。
老いに抗うことなく人生悔い無しといった、達観した気持ちが文章の随所から垣間見ることができます。