謎ときエドガー・アラン・ポー 知られざる未解決殺人事件 竹内康浩 (著) 新潮社 (2025/2/19) 1,815円

小林秀雄賞受賞作『謎ときサリンジャー』を超えるスケールと衝撃!

新たなる代表作

推理作家・法月綸太郞氏、慶應義塾大学名誉教授・巽孝之氏、絶賛!

「おもしろすぎて痺れる」

「ミステリの面白さそのもの」

「自分が今まで読んできたサリンジャーは何だったのだろう?」等、

幾多の絶賛の声が寄せられた前作『謎ときサリンジャー――「自殺」したのは誰なのか』(朴舜起氏との共著)から4年。

同書は作家の恩田陸氏を「これはすごい。画期的という単語が陳腐に思えるほど、画期的」と唸らせ、京都大学名誉教授の若島正氏を「興奮した。

グラス家の物語に目を凝らせ(シー・モア・グラス)! 耳を澄ませ!」と驚愕させ、東京大学教授の阿部公彦氏を「余人の追随を許さぬ探究ぶり。

ぞっとするような快感を覚えた」と賛嘆させるなど読書界に静かな「事件」を巻き起こし、第21回小林秀雄賞を受賞しました。

本書『謎ときエドガー・アラン・ポー』はこう始まります。

「こんなことを言えば途方もない妄想家だと思われるでしょうが、どうやら私はエドガー・アラン・ポーの未
解決殺人事件を発見し、その謎を解いてしまった気がするのです」

そしてこう続きます。

「一人の男が殺されているというのに、現場にいる登場人物たちは誰もそれに気づかない。

殺害場面を読んでいるはずの読者も、その犯行を見過ごしてしまう。

そんな巧妙な完全犯罪が、もう二世紀近くもの間、ポーの作品の中に隠されたままになっていると私は思うのです」

なんと竹内氏は「知の巨人」ジャック・ラカンやジャック・デリダも研究者として名を連ね、幾多の論文、学術書が世に問われてきた「推理小説の始祖」の作品中に「二世紀近くもの間」誰にも気づかれなかった「未解決殺人事件を発見し」、「謎を解いてしまった」というのです。

しかも、その作品こそが「ポーの推理小説の最高到達点」であり、ポーが推理小説を書かなくなった原因であり、ポーの「作品世界を読み解く鍵」だと言います。

本書の終盤で「デュパンもの」はもちろん、「黒猫」から「アッシャー家の崩壊」に到るまで、ポーの名作の数々が竹内氏の提示する「鍵」によって新たな姿を現し始めるのですが……その詳細はどうか本書でお確かめください。

また、本書とほぼ同時期に米国では英語版学術書Poe’s Perfect Crimes: Hidden Plots in the Dupin Stories and Others(『ポーの完全犯罪――デュパン物語他に隠されたプロット』)がMcFarland社より刊行されます。日本人初のエドガー賞(評論・評伝部門)最終候補となった竹内氏が、本作で受賞なるか……こちらも合わせて注目です。

竹内 康浩
1965年、愛知県生まれ。アメリカ文学者。北海道大学大学院文学研究院教授。東京大学文学部卒。
Mark X: Who Killed Huck Finn’s Father?(マークX――誰がハック・フィンの父を殺したか?)
がアメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)の評論・評伝部門で日本人初の最終候補となる。サ
リンジャーの他、スコット・フィッツジェラルド、フラナリー・オコナー、マーク・トウェイン、
エドガー・アラン・ポー等に関する論文を主にアメリカで発表している。


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