人生の最期から見た生き方。
最前線で治療に携わってきた医師が、技術一辺倒に陥り、サービス産業化する現代医療に危機感を募らせる。
著者は「生と死」の現実と哲学に寄り添い、人間存在の弱さと、苦難を乗り越える勇気を読者に問いかける。
実に正直で人間味あふれる本であり、挑発的だが、とても重要だ。(ガーディアン評)
本書の核心は、過度の終末期医療である。医療の中心的役割を患者への慰めと救いに求め、それが死の床にある患者のためになると説く。(パブリッシャーズ・ウィークリー評)
【現代の死に方 医療の最前線から】
シェイマス・オウマハニー著 国書刊行会著者はアイルランドの大学病院の胃腸科顧問医師。
前半は医療の現場と患者の死について。後半は著者の思考ノート。この本に結論はない。以上‥読後感ずっしり‥
— 糸蜻蛉(いととんぼ) (@itotonbo01) October 2, 2019
著者について
アイルランドのコーク大学病院の胃腸科顧問医師。
エジンバラ王立内科協会誌「メディカル・ヒューマニティーズ(医療人文学/医療人間学)」共同編集者であり、「ダブリン書評」の寄稿者。
「まだまだ若輩ですが、著者と同じように急性期病院で内科医をしています。
普段働いていて様々な死を目にするなかで、どことなく引っかかっていた死に対する、ひいては生き方に対する疑問や思いが理路整然と描かれており、私自身の意見がどういう立ち位置にあるのか整理する上でも、とても参考になりました。
アイルランドと日本の違いはほぼなく、臨床の現場での問題点はそっくりそのまま同じです。死生観について書かれたほかの本よりとっつきにくいですが、多くの方にぜひ一読していただけたらと思います。」
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