吾輩は犬である 高見龍也 (著) 幻冬舎 (2022/7/8) 1,430円

名前はもうある。どこで生れたか粗方見當はついている。

好奇心旺盛で多趣味なご主人と明るい奥さん、すくすく育つ息子に囲まれた飼い犬・マックス。

「寝て、散歩して、食べて、また眠る」それだけと侮るなかれ。

家族の日常、そして奇妙な人間社会を犬の目から語るワンダフル・ストーリー。

吾輩のような犬だって「なぜ自分はこの世の中に生まれてきたんだろう?

少しは誰かのためにお役に立てただろうか?

少しは人に笑顔を与えることができただろうか」などと考えるのだから、人間だって少しは考えてもいいんじゃないだろうか?

「かの有名な「吾輩は猫である」、今でも小説の冒頭書き出しを覚えているが、結末がどうなっていたか全く覚えていない(たぶん途中で読むのを止めたのかも)。一方、こちらの「吾輩は犬である」は、主人公である犬のマックスが没する結末まで読み通せた。
読後、真っ先に思い浮かんだことは、マックスが良き飼い主家族に恵まれ、犬としては大変幸せな生涯を送れた事に対する一種の「素直な達成感と安堵感」にあるように思う。」


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