藍染袴お匙帖(13) 色なき風  藤原緋沙子(著) 双葉社 (2021/4/15)

京橋の茶問屋から緊急の往診を受けた桂千鶴が訪ねると、一人娘のおふきが寝込んでいた。

なぜか診察を拒まれた千鶴は、おふきに新しい命が宿っていることを察知。

男手一つで愛娘を育て上げた主の庄右衛門は、お腹の子の父親の名を聞き出そうとするが、おふきは一緒になれない人なのだと頑として口をつぐむ。

苦悩する庄右衛門の姿に深い親の愛を感じた千鶴は、子の父親探しに協力するが、事態は予期せぬほうに転がっていく。

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