「何だ、これは」?追跡捜査係の頭脳・西川大和は思わず声を上げた──。
「おいおい……」定年まであと八年のベテラン刑事・岩倉剛はコンビニエンスストアの前で固まってしまった──。
二人を驚愕させた週刊誌の見出しは、三十一年前迷宮入りしたバラバラ殺人事件の新証言。
誰が、何の目的で。警察の面子を守るため、そして刑事になった契機の事件を追うため、似た者同士の知性派二人が動き出す。
捜査を阻む時の壁に挑む、書き下ろし長編警察小説。
本日の一冊 No.32 堂場瞬一著 『警視庁追跡捜査係 時効の果て』
追跡捜査係とラストラインのコラボ作品、どちらのシリーズと言っても違和感なし、最近他シリーズのメンバーが頻繁に登場しますがついにここまでって感じ!
是非、鳴沢了も登場させてくださいね。#堂場瞬一 #ハルキ文庫 pic.twitter.com/8h1YKRrKAY— Ryochi Hirata (@Hermit_Liang) February 17, 2021
「書き下ろし小説。本作は「ラストライン」とのコラボ作品で、西川の相棒は沖田ではなく岩倉が務める。迷宮入りしてしまった31年前のバラバラ殺人事件が、とある週刊誌の記事をきっかけに再燃。令和の時代に入ってようやく事件の真相が明らかになる。31年前の事件という事で、中々捜査も上手くいかずに悪戦苦闘する場面も目立つが、酸いも甘いも?み分けたベテラン刑事の岩倉が非常に良い味を出しており、そのお陰で最後まで読み通せた。時効に負けない刑事の執念がとても格好良かった1冊。」
「読み始めて間もなく、南大田署の刑事・岩倉が登場して、ラストラインを買ったかと錯覚したが追跡捜査係シリーズではよくあることだと気がついてから、実に面白く読ませていただきました。出版社の垣根を越え、登場人物もしっかりリンクされており、ストーリーの進行は丁寧な展開でした。次は一ノ瀬にゲスト出演して欲しいし、久々に鳴沢了も。そんな期待をしてしまいます。そして沖田にもしっかり活躍してくれたらと願っています」
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