人類の物語 ユヴァル・ノア・ハラリ (著), リカル・ザプラナ・ルイズ (著), 西田美緒子 (翻訳) 河出書房新社 (2022/11/22) 1,760円

Unstoppable Us ヒトはこうして地球の支配者になった

【小学生からの人類史】

きみも世界を変える力(パワー)をもっている!!

祖先が手に入れたパワーの謎を追って600万年前へ!

「今では人類があまりにも強い力をもってしまったために、ほかのすべての動物たちの運命を決めるようになった。

(中略)人類でいるからには、きみは自分の力をよく理解し、それで何をすべきかを考えなければいけないんだ。

(中略)私たち人類はライオンほど強くないし、イルカほどうまく泳げないし、空を飛べる翼だってもっていない! それなのに、いったいどうやって、この惑星を支配できるようになったんだろう?
その答えは、世界じゅうのあらゆるお話のなかでも指折りの、とびきり不思議なお話だ。
そしてそれは、ほんとうにあった物語だ」
(本書「はじめに」より)

本書のポイント:
◎すべての漢字にふりがなつき。小学校中学年からの読者におすすめ!
◎重要なポイントは太文字・マーカーでしっかり強調!
◎第一線で活躍するイラストレーターによる美しいカラーイラスト!
◎内容の理解を助ける「年表」「地図」も掲載!
◎身近な具体例やユーモアあふれる表現が満載でわかりやすい!

【目次】

時間のながれ
献辞
日本語版のまえがき

はじめに そもそも、人類って何?

第1章 人類は動物だ
私たちはその昔、野生動物だった
調理をする人の脳は大きい
異なる種類の人類
小型の人類の島
人類の仲間たち
きみはどの種類の人類?
特別な力をもったサピエンスの登場
家族のなかのネアンデルタール人
もしも……?

第2章 サピエンスのスーパーパワー
バナナの冒険
なぜ、アリには女王がいるのに法律家はいないの?
ゾンビ、吸血鬼、妖精
偉大なるライオンの霊
ライオンマン
おとなたちが信じている物語
物語はどんなふうに役立つ?
紙きれの力
小さいけれど、とても力のある油のびん
男の子だけ
物語を語る人々の集団

第3章 私たちの祖先の暮らし
みんなアイスクリームが大好きな理由
子ども考古学者
やっぱり、わが家がいちばん
石器時代の「自撮り」
砂に残った足あと
石の世界?
死んだらどうなるの?
250本のキツネの歯
小さい集団で暮らす
偉大な採集民たち
楽しかったあのころ
苦しかったあのころ
動物たちに話しかける
木に話しかける
石器時代のルール
沈黙の厚い幕

第4章 動物たちはどこへ行った?
未知の世界へ
オーストラリアの大型動物たち
すべていなくなった
私たちは危険な生きものに見えない
アメリカ発見
南への移動
大きな災難
絶滅急行列車
きみのスーパーパワーを使おう!
世界じゅうでいちばん危険な動物

感謝のことば
この本について
歴史の世界地図

「この本のテーマは、環境問題なのではないかと思う。
例えば、経済に必要だから、原子力発電を稼働しようと言う議論があるけど、これは食べるために大型動物を絶滅させたサピエンスと同じことだと言える。人類は、核廃棄物による汚染を地球中に広げることになるのかも知れない。」

「小学生の子どもと一緒に読もうと思って買った本ですが、ちょっと読み始めたらページを手繰る手が止まらないほど面白くて一気読みしてしまいました。」

「絵が多いのは見て楽しいし、子供も読む本として良い本だと思います。ほとんどすべてのページに背景として、または小さなカットとしてカラフルなイラストが入っています。

ただ絵があることで、背景の色が濃い目のブルー・グリーン・紫などのページで、私には文字がかなり読みづらく感じました。子供も読者の対象とする本ではありがちなことなのかもしれませんが・・・」


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