腎臓が寿命を決める 黒尾誠 (著) 幻冬舎 (2022/1/26) 946円

老化加速物質リンを最速で排出する

1日約180Lもの原尿をつくる腎臓。

腎臓は原尿を「血液に戻す分」と「尿として排出する分」とに仕分けし、体内の水分、塩分、血圧などを一定に保つ。

近年、血中のリンを多く排出できる腎臓を持つ動物ほど寿命が長いことがわかった。

中でもハム、ベーコン、プロセスチーズ、かまぼこなどの加工食品に多く含まれる無機リンは、体内で老化加速物質へと変貌し、慢性腎臓病、動脈硬化、心臓病を引き起こす。

リンを排出する力は自覚症状なしに衰え、気づいたときには手遅れに。

食事や運動の工夫で腎臓を強く保ち、寿命を延ばす方法を伝授。

著者について
自治医科大学分子病態治療研究センター抗加齢医学研究部教授。一九八五年、東京大学医学部医学科卒業。九一年、国立精神・神経センターでの実験中に突然変異マウスを見つけたことを発端に、余分なリンを腎臓から排出させる老化抑制遺伝子「クロトー」を発見。脊椎動物の老化抑制遺伝子の発見は世界初の快挙となった。九八年、米テキサス大学サウスウェスタンメディカルセンターの助教授に就任、二〇一二年に教授に。帰国後、現職。腎臓とリンの関係から老化の仕組みを解明する研究を続けている。


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