高度経済成長のまっただ中、誰もが「明日はよりよくなる」と信じることができた時代。
一九六五年、一人の少年がマイクを握った。
その瞬間、彼の運命は、芸能界の歴史は軌道を変えた――。
ザ・タイガースの熱狂、ショーケンとの友愛、
「勝手にしやがれ」制作秘話、
ヒットチャートから遠ざかりながらも歌い続けた25年間……。
バンドメンバー、マネージャー、プロデューサー、
共に「沢田研二」を作り上げた69人の証言で織りなす、圧巻のノンフィクション。
「週刊文春」掲載当初から話題沸騰の連載、いよいよ単行本化!
島﨑今日子さんの著書
『ジュリーがいた 沢田研二、56年の光芒』素晴らしい。
これまで特定の時期の研究本や、著者の思い出だけの本はあったが、過去ここまで通史的にジュリーをまとめた本はなかった。故にジュリーが「買わなくていい」という理由もわかる。
「ジュリー」の種明かしなんだから。— 芳本春治 (@Yoshi_Haru2) June 15, 2023
《目次》
第1章 沢田研二を愛した男たち
第2章 熱狂のザ・タイガース
第3章 自由・反抗・挑戦
第4章 たった一人のライバル
第5章 歌謡曲の時代
第6章 時代を背負って
第7章 レゾンデートルの行方
第8章 沢田研二ルネッサンス
参考文献一覧
連載を終えて
力作ノンフィクション「ジュリーがいた」を読んだら、本当にユーヤさんとジュリーのボーイズラブに見えてくるのが不思議、最高に息の合ったワンステップ・フェスティバルのツイン・ボーカル、井上堯之バンドも素晴らしく熱い。ジュリーは勿論、シェキナベイビーなユーヤさんは震えるほどカッコいい! pic.twitter.com/HrqHhrnkiB
— ちゅう (@1004Jet) June 10, 2023
「ようやく発売になり、さっそく読み始めました。
本の厚みにわくわくしながらページをめくりましたが、もったいなくて一気読みはやめて、参考文献なんかを見ながらゆっくり味わっています。
稀代のスターを同時代で見つめて行く事が出来、この歌声をまだライブで毎年堪能できることが幸せです。
私にとっては親世代のスターの方なので、本当ならタイガース時代からリアルで追いかけたかったと嘆くくらい沢田研二さんはすごい方です。
後追いの私にとっては本当にありがたい本ですので、これを熟読してますます沢田研二さんのファンになっていこうと思います。」「週刊文春に連載中の時名は続けてすべて読んでいたわけではないので、今回は加筆もあるので購入しました。
島崎氏の著書は以前「安井かずみがいた時代」を購読したこともあり、生き生きと今回のジュリーも描かれているように思います、ご本人への直接のインタビューが無い事で、過去の書籍、発言、いろいろな人から見た視点からジュリーを描く手法ですので多彩な視点で虚像としてのジュリー、沢田研二さんが表現されていると思います。すべてが事実に近い物であってもそれらをいくら集めても、ジュリー、沢田研二さんを描けているかと言えば、決してそうではないと思いますが、抽象画に近い静物画と人物画をミックスしたようなものだと思います。読んでいて懐かしく、自分の子供時代タイガースのファンだったころ、ジュリーがソロになったころなど自分の生きた時代を振り返りつつ、面白くまた楽しく読んでいます。ちょっと自我小さく老眼の実にはつらいですが、読みやすいのでい一気に読むと読めてしまうので、なるべくゆっくり読もうと努力しています。」「週刊文春というと、世間的には文春砲のイメージでしょう。そういった世間を賑わすスクープが売りであるのは間違いないでしょうが、その反面良質な連載が多いことでも他誌より抜きん出ています。その中でも集中連載の形で傑作ノンフィクションがたびたび掲載されているのです。先の「嫌われた監督」しかり今回書籍化された「ジュリーがいた」もまたしかり。丹念な関係者への取材、膨大な資料からスーパースター沢田研二さんの軌跡を追体験させてくれます。人によって思い入れのポイントはそれぞれでしょう。自分はベタですが、阿久悠さん大野克夫さんの楽曲でヒット曲を連発していた70年代中~後半、井上尭之バンドと共に活動していた時代ですので、特に大野さんのコメントは興味深く拝読しましたし、もし尭之さんが生きていらしたら何を話しただろうか等想像してしまいました。また連載中はこれがまとまって出版されるのか(沢田研二さんの意向もあると思うので)分からなかったので、大幅加筆での書籍化は
とても嬉しく思います。連載記事は全てスクラップしているので(そういう方多数と思います)、比較しながら読み返します。
改めて、この度の書籍化、ありがとうございました。」
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