とある町の路地を挟んで十軒の家が立ち並ぶ住宅地。
そこに、女性受刑者が刑務所から脱走したとのニュースが入る。
自治会長の提案で、住民は交代で見張りをはじめるが……。
住宅地で暮らす人々それぞれの生活と心の中を描く長編小説。
今発売中の『つまらない住宅地のすべての家』津村記久子=著(双葉文庫)のカバーと帯をデザインをしました。装画は曽根愛さん。(@ikkendo )単行本でも話題になった本作が文庫化されました!まだの方ぜひこの機会に。よろしくお願いします。 pic.twitter.com/KcwES0slt9
— keiko ogawa (@ogakeroncho) April 12, 2024
「ユーモアたっぷりのハートフルな展開に。
隣人との付き合いが薄くなり個人主義化が横行している今に一石を投じて。
ごく平凡なご近所さんどうし。
だが、それぞれの家庭、家族には大なり小なり何気なく事情を抱えている。
地域の安全と安心に向けた共助はご近所さんどうしのつながりを作っていく。
つながりは各家庭、家族にも波及していくはず。
すると、ひとつの希望が見えてくると。」「ドラマをやるのに先駆けて先読み
NHK夜ドラ
登場人物が多いため本の最初に住宅地地図と簡単な情報は載っているが名前は載っていないため確認しながら読まないと訳が分からなくなりかける」「津村さん、デビューされた頃からずっと読んでます。津村さんは家を描かず個人を描いてきた作家さんだと個人的には思ってます。それが今回は家に立脚した個人を描くことで、良い意味でより人間臭いお話になっているように感じました。
こんな街の一区画で全部終わるかよってツッコミを入れつつも、読後は「良かった…」という感想です。
自分が歳を重ねて、色んな立場だから、登場するキャラクターに少しずつ共感したりするのもあるのかな。」
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