確執と信念 スジを通した男たち 松永多佳倫 (著) 扶桑社 (2022/4/17) 2,200円

門田博光、江夏豊 田尾安志 谷沢健一 広岡達朗 etc.

嫌われ、衝突し、裏切られ……それでも己を貫いたレジェンドが明かす“プロ野球界の裏側”

華々しく見えるプロ野球界においても、好成績を残したからといって必ずしもフロントやコーチ、監督になれるわけではない。

サラリーマン社会と同様、擦り寄り、迎合することが球団に残る一番の近道と言われ続けている。

だが、かつては理不尽な物事に対して己を貫き、正々堂々と立ち向かう選手たちがいた。

己の正義を貫くことで、疎んじられもした。監督と衝突し、チームを追われたこともあった。

メディアとの対立で虚像を語られることもあった……。

けれど、自分を貫いた男の元に、最後には必ず人が集まってくる。

そんな、矜持を持ち続けてサムライのような生き方をしたプロ野球選手たちを徹底取材。

生きづらい世の中だからこそ胸に刻むべき「漢の生き様」を深掘りする。

【収録内容】
1章 門田博光
奇才と孤独
~稀代の豪打者が抱える“19番”への恩讐~

2章 田尾安志
衝突とプライド
~天才打者が選んだ「新設球団 初代監督」の道~

3章 広岡達朗
反骨と改革
~プロ野球界に68年身を置く男の矜持~

4章 谷沢健一
派閥と人徳
~“ヤザワ”と中日ドラゴンズ~

5章 江夏豊
義理と器量
~裏切られ続けた史上最高左腕~

著者について
松永多佳倫
TAKARIN MATSUNAGA
1968年生まれ。岐阜県出身。琉球大学卒。出版社勤務を経て2009年8月より沖縄在住。著書に、『まかちょーけ 興南甲子園春夏連覇のその後』、『偏差値70の甲子園-僕たちは文武両道で東大を目指す-』、映画化にもなった『沖縄を変えた男―栽弘義 高校野球に捧げた生涯』、『偏差値70からの甲子園-僕たちは野球も学業も頂点を目指す-』、(ともに集英社文庫)、『善と悪 江夏豊のラストメッセージ』、『最後の黄金世代 遠藤保仁』、『史上最速の甲子園 創志学園野球部の奇跡』(ともにKADOKAWA)、『マウンドに散った天才投手』(講談社+α文庫)、『日本で最も暑い夏 半世紀の時を超え、二松学舎悲願の甲子園へ』(竹書房)、)『永遠の一球-甲子園優勝投手のその後-』(河出書房新社)、『沖縄のおさんぽ』(KADOKAWA)、などがある。

「一言で言ってこの本は我々野球人をいい意味で興奮させてくれます。冒頭のプロローグからワクワク感がすごいです。野球界のスーパースターの迎合しない生き方、そしてその生き様の理由が余すことなく伝わる本です。我々が知りたいと思っているところをピンポイントで解き明かしている著者の感性も鋭く、素晴らしいです。谷沢健一さんの章では読み終わった時に感動のあまり涙腺がゆるみました。長年の謎の答え合わせもできました。是非、全国の野球人に読んで欲しい一冊です。」

「面白かった!長いものに巻かれたくない心情を共有する方なら野球を知らなくても楽しめそうです。似た味わいを感じた生江有二『無冠の疾走者たち』が、登場人物を一人も知らなくても私の愛読書になりましたから。本書のほうは私にとって顔と名前が一致する方々なので、初耳のエピソードなど満載でもう買って大正解でした(他サイトで。Amazonすまんw)。日本語の文章がかなり危ういのは購入前レビュー通りで(笑)、内容の濃さが遥かに上回るので取るに足らんことでしたがやはり気になるので-1点。内容そのものは★5。」


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