愛した人は、殺人者かもしれない――。
かつてフィギュアスケーターとして活躍し、引退後はデザインの仕事をする塩澤。
彼と好敵手として競り合い、今もトップスケーターの地位にある志藤。
互いに、自分の持たないものを持つ相手として意識し続ける二人だが、塩澤にはライバル心だけではない、ひた隠しにするもうひとつの思いを抱き続けていた。
ある日、塩澤の昔の恋人であり、志藤とは犬猿の仲であったコーチのミラーが転落死したとのニュースが入る。
孤高のスケーターで敵も多かったミラーの死は、周囲に動揺をもたらす。
あいつ、殺されたんじゃないか? 火のない所に煙は――とばかりに広がる不穏な噂に搦めとられるように、塩澤と志藤は互いにこれまでとは違う視線を向けるようになる。
告げるだけで重荷になると秘めた恋心、自分のために罪を犯したのではという疑心。
二つの感情の狭間で、互いを守るための選択とは――。
#読了 『キスに煙』織守きょうや
想像していた物語の展開が、びっくり斜め上に描かれていた。
何を書いても中途半端だし、ネタバレにもなってしまいそうなので感想が難しい。ミステリだし。
わたしは好き!
こういうの嫌いじゃない!!#読書好きな人と繋がりたい #読書 #読書垢 pic.twitter.com/BVcDsM0gwT
— ミユ (@longpeaslast) January 30, 2024
「アイデア・コンセプトと塩澤・志藤等主要キャラは良いが…
レビュータイトルの通り、コンセプトとキャラクターは魅力的でした。フィギュアスケート好き、ブロマンスが好きな人には好まれそうです。ミステリーとして、ミラーの死の真相を引っ張る緊張感も良かったです。
しかし、話の途中で(おおむね章ごとに)視点が変わるのは良いとしても、誰視点で見ているのか?が、分かりづらい時がありました。また、主要なファクター・誤解が全部会話で解明されるところは、少し興醒めというか、もう少し描写力で魅せてほしいところでした。」
|