「弱くなりたいと思うのって、そんなに悪いことですか?」
若い世代から厚い信頼を集める著者が、〈弱さ〉アピールのはびこる現代のリアルを優しくあぶり出す会心の一作!
■あらすじ
ある日、知らない間に “チワワのピンバッジ” が付けられていたという呟きがネットに溢れた。
その数、なんと800人以上!
主人公・琴美の想い人も、被害者のひとりだった。
〈チワワテロ〉と呼ばれるこの奇妙な事件の直後、彼は姿を消してしまった。
「僕のことはもう信じないで」とメッセージを残して――。
どうして彼は姿を消したのか?
琴美は、親友で「全肯定インフルエンサー」のミアとともに、彼の失踪とチワワテロの謎を追いはじめる。
炎上時代の本音に迫るリアルタイムストーリー
大前粟生『チワワ・シンドローム』 #読了 「みんな“弱く”なりたがってる」、これはもっと厳密に言うと「自分をありのまま肯定してくれる誰かがそばにいて欲しい」ということなのではないかと思った ミアの「愛」はどこまでも純粋で無垢で残酷で、苦しまずに殺してくれる毒のよう
— 中野 糸 (@NAKANONOITO) January 30, 2024
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