医者である英雄と一見、幸せな結婚生活を送る絵里。
しかし彼女は本当の名前を咲花子といい、英雄が元夫を殺した証拠を探していた。
一年半前、咲花子は刑事から当時の夫が転落死したこと、何件もの詐欺を働いていたことを知らされる。
詐欺師の妻として彼女自身もマスコミに叩かれる中、夫殺しの容疑者だった英雄の不起訴が確定。
希望を失った彼女は、自殺サイトで知り合った絵里という女性と自殺を試みるが、咲花子だけが生き残ってしまう。
咲花子は絵里の個人情報を使って身分を変え、英雄に復讐することを決意するが…… 復讐に生きる女性の情念を描いた愛憎のミステリー!
『灼熱』(PHP研究所)秋吉理香子著
秋吉理香子先生にサイン本を作成していただきました。
殺された夫の復讐に燃える妻の物語。読後に見るとサインの可愛いハートの意味が分かるかも?
サイン本は数量限定ですのでお早めに! pic.twitter.com/TZsZoRw074— ジュンク堂書店近鉄あべのハルカス店 (@harukas_junkudo) July 12, 2022
「始まりは恨みからの定番の流れかと思ったら、後半は予想だにしないことが起きて、ハラハラドキドキしました。」
「一気読み!面白かった!復讐と恋愛の話って、どういうことだろうと思っていたが、なるほど、そうか。。。何を書いてもネタバレになりそうだけど、なんというか、切ない。余韻が残るラスト。確かにハッピーエンドでもありサッドエンドでもある。久しぶりに何度でも読み返したい作品に出会った。」
「夫の忠時の死の真相を突き止めようと、犯人として疑われた英雄と結婚するという選択までした咲花子の悲しい生き様が描かれていた。序盤から中盤にかけては、いかに英雄が殺人犯である証拠を掴むか躍起にやっていたが、中盤以降はその想いが徐々に変化していく。どんな結末が待っているかと期待していたら、最期はやるせない結末が待っていた。話はうまく繋がっているのだが、なんとなくしっくりこない終わり方だった。」
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