紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人 歌田年(著) 宝島社 (2021/2/4)

どんな紙でも見分けられる男・渡部が営む紙鑑定事務所。

ある日そこに「紙鑑定」を「神探偵」と勘違いした女性が、彼氏の浮気調査をしてほしいと訪ねてくる。

手がかりはプラモデルの写真一枚だけ。

ダメ元で調査を始めた渡部は、伝説のプラモデル造形家・土生井(はぶい)と出会い、意外な真相にたどり着く。

さらに翌々日、行方不明の妹を捜す女性が、妹の部屋にあったジオラマを持って渡部を訪ねてくる。

土生井とともに調査を始めた渡部は、それが恐ろしい大量殺人計画を示唆していることを知り――。

「模型好きな人には「あるある」としても楽しめます。模型を知らない人には、より斬新な切り口に感じられるでしょう。紙の薀蓄も楽しい。そんな中で、気軽に引き受けた人探しが、どんどんヤバイことになって行くハラハラドキドキ感。久しぶりに一気に読んでしまいました。映像化、続編も期待します。」

「自分自身趣味で模型製作するのと、ミステリー好きなので思わず購入しました。内容は伏せますが、ストーリーの展開はテンポよく、読んでいて飽きません。読み進めるうちに、何となく犯人はわかっちゃいましたが…あと、1冊の本に、様々な紙を使用されていて、これも紙質の違いが判って、楽しめました。ストーリー中、模型のことにも触れられており、作者さん多少は模型の趣味をお持ちなのかな?って感じました。」

「話も読者へのヒントがきちんと用意されていて、エンターテインメントとして楽しめる作品です。
GoogleマップやLINE、画像検索など現在のツールを使い推理するが、結局は現地に赴き聞き込みをするという流れが、古典的探偵小説を彷彿とさせます。紙やプラモデルの蘊蓄も面白く、最後まで一気に読めました。」


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