血糖値だけに注目しがちだがA1cの値の方が大事

HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシーと読みます)値とは、

赤血球中のヘモグロビンがどのくらいの割合で糖と結合しているかを示す検査値です。

ふだんから血糖値が高い人はHbA1c値が高くなります。

過去1-2ヶ月の血糖値の平均を反映して上下するので、

血糖コントロール状態の目安となる検査で、

多くの病院の糖尿病外来で毎月測定されています。

「今日は病院で検査だから」といって食事を控えると、血糖値を下げることはできます。

しかし、 HbA1c値は下がりません。

反対に最近2ヶ月くらいがんばって食事を控えた人は、

検査の前日だけたくさん食べたとしてもHbA1c値は上がりません。

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これはよく台風にたとえられるのですが、「血糖値」が「瞬間最大風速」…

「HbA1c値」は「中心気圧(ヘクトパスカル)」のようなものと考えていいでしょう。

およそですが、以下の数値が参考になります。

  • HbA1c値 5.6%未満 ふだんの血糖値が正常範囲内の人
  • HbA1c値 5.6-6.4%  時々血糖値が高めの人(境界型糖尿病)
  • HbA1c値 6.5% 以上 糖尿病

 

もちろん、正確な診断には血糖値もあわせて判断します。

HbA1c値 7%(NGSP値)未満を維持できれば合併症は出にくくなります。

一方で、HbA1c値 8%(NGSP値)以上の状態が続くと合併症が出る可能性が非常に高くなってくるのです。

このあたりをボーダーと考えたいところですね。



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