百年の孤独 ガブリエル・ガルシア=マルケス (著) 新潮社; 文庫版 (2024/6/26) 1,375円

100 年の傑作が50年の時を経て文庫化。6月26日発売決定。

世界46言語に翻訳され、5000万部を売り上げている世界的ベストセラー。

宿業を運命づけられた一族の、目も眩む百年の物語。

「これは凄かった。
まず独特の世界観がすごい。現実も非現実も一緒になり、自分も異世界の住人になったような気にさせられる。
語り部がとうとうと読んで聞かせるような文体は、これを読んでいると催眠にかかったように物語に引き込まれていく。」

「登場人物の多さというか、血族の多さに圧倒されます。しかし冒頭の家系図を見ながら読み進めていくと、次第に頭の中で整理が出来てくる作品です。「実際そんなことが現実に起きるの?」という話を、本当に有ったように描く作者の想像力に酔いしれてほしいですね。」

「さすがの傑作だった。
南米のどこか辺境へどこかからやって来た人間達がマコンドという村を建設する。
村は浮沈を繰り返す。
ホセ・アルカディオとウルスラという夫婦が中心だが
瞬く間に増える似た名前の一族に、直ぐ、誰が誰やら分からなくなる。
発明好きの旦那、気丈な妻、土を食う娘、民主派の戦士、小町娘、色狂い、富くじ屋、飛行場を目論むヨーロッパから来た男、百科事典を片っ端から読みなんでも知っている男等様々のキャラが登場する。
ラスト、もうすっかりグダグダになり、なにがなんだか分からなくなった頃、冒頭、村に時々訪れて来たジプシーの物知りメルキアデスが羊皮紙に書いた謎が解かれる。
それは、マコンドを建設した一家の百年の歴史が大きな渦巻に一気に吸い込まれていくような壮大な謎解きだった。
人の世のバカバカしさ、残酷さを描いて見事。」


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