孤独という道づれ 岸惠子 (著) 幻冬舎 (2022/5/12) 627円 

結婚のため単身フランスに渡ったのが二四歳の時。

その後、四一歳で夫と別れ独り身になって以来、女優として作家として、母として無我夢中で走り続けてきた。

晩年という齢になったが、好奇心と冒険心に駆られて行動してきたおかげで退屈な「老後」とは無縁。

その凜とした佇まいと若々しさの源泉を、おどけとハッタリで描ききる会心のエッセイ集!

「岸 惠子さんの 著書にしては 驚くほど 読みやすいです。本文の 項で 「下品力」、美空ひばりさんの 初期の歌 は素晴らしい 、20歳以降 の独特の下品力に ちょっと 引き 、晩年の歌の崇高さを 讃えた 岸さんの 説明に そうだそうだ と ひざを 打ちました。
ひとつひとつの 項で 考えながら 笑いながら おや大変 と 思いながら 読了しました。この本のお陰で 途中で やめていた 岸さんの
「愛のかたち」読み通そうと 思っています。そのくらい 宣伝力 のある 内容でした。」

「日本とフランスを行き来して女優業をやりながら、素晴らしいエッセイを書いている岸恵子さん、逞しい女性だと思います。プロローグから始まりエピローグで終わるすべての随筆は読み易く、感動させるものが多いが、特に自分の人生を語った最後の二つの自伝的なエッセイと「わたしの物語」(33頁)を読んで非常に感動致しました。是非皆様もお読み下さるようお薦め申し上げます。」

「発売されると同時に購入。やっと読み終わりました。買うきっかけは岸さんの文章が好きなのとこの本の装丁が美しかったから。なかなか読み応えがありました。美しい方なのに聡明で行動力が素晴らしい。天は時に二物をも与えるのですね。どんなに行動的にしかも宿命として動き回っていても彼女にはいつも孤独がついて回る。そう人間はいつも孤独と道連れ。抗えない事実なのです。たとえどんなに愛するひとがそばに居ても。現代人は孤独と付き合うのが下手だなって思います。結局誰かを頼りに何かを生甲斐にしてしまう。それを彼女はジャーナリストとしての使命に替えて世界を観ている。素晴らしいなって思います。☆ひとつマイナスなのは途中ちょっと疲れてしまってしばらく読めなかったので。あまりにリアルな現実をうんうんと頷きながら。それでも彼女は強く現実を観ている。私には及びようもないなと思って。でも読んでよかったです。」


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