駆け出しの建築家・誠と、カフェで働く日菜。
雨がきっかけで恋に落ちた二人は、鎌倉の海辺の街で愛にあふれた同棲生活を送っていました。
しかし、ある雨の日、バイク事故で瀕死の重傷を負ってしまいます。
目を覚ました彼らの前に、“案内人”と名乗る喪服姿の男女が現れるのです。
そして誠と日菜は、二人合わせて二十年の余命を授かり、生き返ることになります。
しかしそれは、互いの命を奪い合うという、あまりにも苛酷で切ない日々のはじまりだった―。
『桜のような僕の恋人』の著者が贈る、胸打つ長編小説。
「途中、何度も何度も目に涙がたまりました。お互いの命を気にしながらも、それぞれの夢を叶えようとする想いと奇跡に鳥肌がたちました。」
「読み終えて、天国で作っている雨を降らせた時のことに思いを巡らすと切なくて涙が止まりませんでした。物語の最後に訪れる奇跡も切ないのだけれど、でも温かさも感じられて、ホッと息をすることができました。」
「共感出来る気持ち、生き方、その全てに、最後までページをめくる手がとまりませんでした。」
「なにげないシーンが先を示しているようで、物語の時々にいつのまにか、涙が出てしまいました。夢をかなえたい。日々のしあわせを感じて暮らしたい。どちらも大切? いろいろと考えてしまいました。切ないお話しでした。」
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