見つける東京 岡部敬史(著)、山出高士(写真) 東京書籍 (2021/7/5)

東京には「すずらん通り」が15か所以上ある!

交通情報でよく聞く「環七」「環八」…ならば、「環一」~「環六」はどこを通っているの?

間違えやすい「青梅駅」と「青海駅」

など、いま注目されている「東京論」に一石を投じる、京都出身の著者が、上京したての自分に教えたい、多様で多層的な東京を楽しむ44の「発見」!

東京の新たなる魅力に気づき、新たな視点をもって散策や観光を楽しめる雑学写真集。

~以下「はじめに」より~

東京には「すずらん通り」という商店街が15カ所以上あるということをご存知でしょうか。これほどたくさんあるのは、大正期にすずらん型の街路灯を付けたところ商店街が繁盛し、これが広まったのではないかといわれています。
江戸時代、富士山を見る場所として、「富士見坂」の名前が残るように「坂」がよく知られていましたが、今では東京に富士山が見られる坂は少なくなり、新たな「富士見スポット」として羽田空港が人気です。
本書「見つける東京」のひとつの目的は、こういった東京の「多様性」「歴史の多層性」の面白さを、写真を用いて一目でわかるよう紹介することです。
そしてもうひとつの目的は、無数にあるスポットを紹介することではなく、楽しむための「視点」、よりよく東京を知るための「視点」を知ってもらおうということです。ただ「視点」といっても、その数は膨大なものになります。そんななか、その視点を絞る上で指針としたのが「昔の自分に教えたいこと」でした。
私は、18歳のとき故郷の京都からこの東京に来て、もう30年近くが経とうとしています。30年前、東京で新しい生活を始めた自分に「こんなことを知っていると楽しいよ」とか「こんな視点で見れば東京がよくわかる」と伝えたいことを、この本で紹介するものの基準として考えました。「地方から来て東京で暮らし始めた人に向けた東京の本」。作っているうちに、こんな性質を帯びてきたのも、この本のひとつの特徴かと思います。
〈中略〉
なお本書の解説のもとになった歴史や文化の解釈には諸説あり、様々な例外も存在しますが、それらを網羅的に紹介することは本書の趣旨ではありません。著者の視点によって、あるいは代表的な説にしぼって紹介していることをお断りしておきます。
本書で、東京の新たなる魅力に気づき、新たな視点をもって散策や観光を楽しんでもらえたら嬉しく思います。


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