六つの村を越えて髭をなびかせる者 西條奈加 (著) PHP研究所 (2022/1/12) 1,980円

直木賞作家の新たな到達点!

江戸時代に九度蝦夷地に渡った実在の冒険家・最上徳内を描いた、壮大な歴史小説。

本当のアイヌの姿を、世に知らしめたい――

時は江戸中期、老中・田沼意次が実権を握り、改革を進めていた頃。

幕府ではロシアの南下に対する備えや交易の促進などを目的に、蝦夷地開発が計画されていた。

出羽国の貧しい農家に生まれながら、算学の才能に恵まれた最上徳内は、師の本多利明の計らいで蝦夷地見分隊に随行する。

そこで徳内が目にしたのは厳しくも美しい北の大地と、和人とは異なる文化の中で逞しく生きるアイヌの姿だった。

イタクニップ、少年フルウらとの出会いを通して、いつしか徳内の胸にはアイヌへの尊敬と友愛が生まれていく……。

松前藩との確執、幕府の思惑、自然の脅威、様々な困難にぶつかりながら、それでも北の大地へと向かった男を描いた著者渾身の長編小説!

著者について
1964年、北海道生まれ。2005年、『金春屋ゴメス』で「日本ファンタジーノベル大賞」大賞を受賞し、作家デビュー。12年『涅槃の雪』で中山義秀文学賞、15年『まるまるの毬』で吉川英治文学新人賞、21年『心淋し川』で直木賞を受賞。 著書に「善人長屋」シリーズ、『四色の藍』『睦月童』『千両かざり 女細工師お凜』『上野池之端 鱗や繁盛記』『せき越えぬ』などがある。


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