“これらを書いている間、僕はビートルズ「サージェント・ペパーズ」やビーチ・ボーイズの「ペット・サウンズ」のことを緩く念頭に置いていた。”
著者が「まえがき」で記すように、これは緊密に組み立てられ、それぞれの作品同士が響きあう短編小説集である。
「ドライブ・マイ・カー」「イエスタデイ」「独立器官」「シェエラザード」「木野」「女のいない男たち」の6編はそれぞれくっきりとしたストーリー・ラインを持ちながら、その筆致は人間存在の微細な機微に触れる。
現代最高の作家がいまできること、したいこと、するべきことを完璧な形で成し遂げた作品集と言えるだろう。
「ドライブ・マイ・カー」「イエスタデイ」「独立器官」「シェエラザード」「木野」他全6篇。
最高度に結晶化しためくるめく短篇集。
女のいない男たち、年末に読んだんだけど村上春樹作品が久しぶりで「ワァ???!!"節"がすごい!!」と、そんなに作品たくさん読んでないはずなのにあの言い回しはほんと独特なもんなんだなと痛感して、今日の映画でもすごい村上春樹感じた
— 織田 (@_ajiwai_) January 30, 2022
村上 春樹
1949(昭和24)年、京都府生れ。早稲田大学文学部卒業。
1979年、『風の歌を聴け』でデビュー、群像新人文学賞受賞。主著に『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞受賞)、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『ノルウェイの森』、『アンダーグラウンド』、『スプートニクの恋人』、『神の子どもたちはみな踊る』、『海辺のカフカ』、『アフターダーク』など。『レイモンド・カーヴァー全集』、『心臓を貫かれて』、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』、『ロング・グッドバイ』など訳書も多数。
ドライブマイカーを映画館で見てきた!
村上春樹の女のいない男たちが原作???♂?
3時間と長かったけれど、人間関係をじっくり描くには必要な時間だったんだろうと思う??
言葉にすると、陳腐になってしまうので、ぜひ見てほしい、、
最高の作品??#ドライブマイカー
— のーらん@読書垢 (@nolan__book) January 30, 2022
「「ドライブ マイ カー」の映画がとても面白かったので、原作は、どこまで書かれているのだろうという興味から、原作の村上春樹の短編集を読みました。村上春樹、久しぶりです。「ドライブ マイ カー」は、映画の方が、いろいろあって、面白かったです。原作は、あっという間に終わります。短編集の中では、何といっても、「木野」と言う作品が、後を引きます。こんなふうに終わってしまって、主人公はどうなるんだとすごく心配になるんですが、とにかく、不思議なことが起こる物語で、忘れられません。ゆっくり読みました。短編集なので、時間をかけて、読み進めても楽しめます。」
「以前、図書室で借りて読んでいましたが印象に残っていたのは『イエスタデイ』と『木野』でした。『ドライブ マイカー』はほとんど、思い出せませんでした。単行本だったので、表紙の猫と柳の木の絵は覚えていました。木野のバーがそれで印象的でした。
深い読み込みが私にはまだできませんが、比喩がいい、と思った箇所には今回は傍線を引いてみました。」「昔よく読んだ村上春樹。短編ということもあり、手を出してみました。語り口とか設定とか、「ねむり」とか「レーダーホーゼン」に近い印象を得ました。鮮やかな色彩よりも灰色に近いイメージ。すごくしっくりときて、すごく集中して読むことができ満足です。」
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