中野のお父さんの快刀乱麻 北村薫 (著) 文藝春秋 (2021/11/10) 1,705円

父と娘の“名探偵コンビ” 好評シリーズ最新刊!

出版界で起きる「日常の謎」に挑むのは、体育会系文芸編集者の田川美希と、抜群の知的推理力を誇る高校教師の父親――。

実家の掘り炬燵で繰り広げられる父娘の会話から、大岡昇平、古今亭志ん生、小津安二郎、菊池寛ら各界のレジェンドをめぐる「謎」を解き明かす……人気シリーズ第3弾。

【本書で描かれる6つの謎!】

■「大岡昇平の真相告白」
『武蔵野夫人』という題名に「夫人」と付けたのは誰か。編集者か、それとも……。

■「古今亭志ん生の天衣無縫」
“自由人”は表向きの姿? 「蚊帳売りの詐欺師」のエピソードから志ん生の意外な一面が明らかに。

■「小津安二郎の義理人情」
小津映画の原作者としても知られる作家・里見弴。しかし、原作と映画があまりに違うことに気付く。

■「瀬戸川猛資の空中庭園」
評論で鋭い著作を残した瀬戸川。彼が学生時代に書いた映画の評論と映像を比べて明らかになった事実。

■「菊池寛の将棋小説」
異色の作品で出会った江戸時代の棋譜の謎。先崎学九段と室谷由紀女流三段が読み解いていくと……。

■「古今亭志ん朝の一期一会」
落語「三軒長屋」のCDを探す未亡人が本当に聞きたかった音とは。音源を探って見えてきたのは……。


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