僕はこんなふうに生きてきた
人生は、なるようになる――これがひとまずの結論です。
幼少期の最初の記憶から、虫と猫とバカの壁と出会った86年を語りつくす。
読売新聞の好評連載「時代の証言者」(聞き手・鵜飼哲夫)を大幅加筆、「五〇の質問」を増補。
養老先生はじめての自伝。
目次
Ⅰ 幼年時代と戦争
Ⅱ 昆虫少年、医学部へ
Ⅲ 解剖学者の奮闘
Ⅳ 『バカの壁』と〈まる〉との出会い
養老先生への五〇の質問
――朝起きて最初に何をやりますか/最後の晩餐で食べたいものは/自分をバカだなと思うことはありますか/いろいろな発言をされると誤解されることが多くて困りませんか/大人になるってどういうことですか/死についてどう思いますか……など
『なるようになる。』(養老孟司)
今まで3,000体超を解剖してきた「バカの壁」の著者養老先生の自伝的エッセイ
・人生とは無数の些事の積み重ね
・なるようになる→なるべくしてなる
・「今日やらなきゃ一生やらないな」
・2,038年「首都直下地震」最大の関心事教養とは、人の心がわかること#読了 pic.twitter.com/Ry2UHvPVdr
— Randy (@logiemo) January 3, 2024
「時に出てくるべらんめぇ口調な養老節。それは養老孟司の単刀直入な本音なのだと思います。著者のよく言う世間に合わせてなるべく当たり障りなく語ってるけれど…その行為自体、著者には不必要なこと故、つい本音が出てしまうのだと思います。「関係ねぇよ!」「知らねぇよ」など強い語句ですが、それは普段はオブラートに包んだ当たり障りない世間との関わり合い方ですが、本音を言えば著者は繰返し自然とは0と1の中間に落ちると言ってるように、明確な答えなど存在しないので、そんなこたぁ知らねぇよ!になるのでしょうね。簡潔明快な答えです。」
「養老先生の近著は、ちょっとまわりくどいボヤキの様な文章が多くて読みづらいと感じていましたが、本書はインタビュアーが読売新聞の鵜飼哲夫氏であり、活字化がとても理路整然と上手に構成されています。母が開業医をされていた家庭に生まれ、裕福かつ豊かな自然環境の中で育ってきた経緯は、とある昭和史にもなぞらえる様です。
50のQ&Aやあとがきの内容まで、これといった目新しさはありませんが、一貫して読みやすい文体は、正に聞き手の手柄といった出来の本でした。」
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