身代わり忠臣蔵 土橋章宏 (著) 幻冬舎 (2020/12/9) 671円

浅野内匠頭が吉良上野介を襲い切腹。

赤穂浪士らは復讐を誓う。

ところが、吉良が急死してしまい、家臣らはたまたま金の無心にきていた亡き主人の弟を替え玉にすることに。

一方、赤穂の大石も本音を言えば、勝手に死んだ主君の為に討ち入りなんてしたくない。

だが、世間がそれを許さない。偽者の吉良と不忠の大石が繰り広げる笑って泣ける忠臣蔵。

「日本に大人気の忠臣蔵ですが、この映画の設定は面白いです。ありそうでない感じで、現実でもそう思わせるところがあります。ただしちょっと主人公の性格が変わりすぎる気はしますが、一気に読ませるストーリーであったと思います。」

「面白かった!一卵性双生児でもない限り、兄弟であっても同僚が気付かないくらい似てる…というのはちょっと設定が難しい気もするが、それぞれのキャラクターがそれぞれにクセ強くて魅力的に描かれていた。映画も観てみたい。ムロツヨシさんがどんな風に二や役を演じているのか気になる。」

「物語は忠臣蔵。つい最近も決算というのがありまして、現代にいたるまで多くの設定をもたらしたこの作品。この作品は土橋流。とりあえず、最初のとっかかり。吉良上野介のいやらしさと、浅野内匠頭のおバカの描き方が良好。そこから始まる刃傷沙汰が、結果思わぬところに思わぬ結果をもたらして、身代わりとなった考証が辿る運命とは。」


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