さよならも言えないうちに 川口俊和(著) サンマーク出版 (2021/9/14) 1,540円

本屋大賞ノミネート、有村架純主演で映画化もされた『コーヒーが冷めないうちに』。

ついに、3年ぶりのシリーズ新刊が発売です。

「最後」があるとわかっていたのに、なぜそれが「あの日」だと思えなかったんだろう。

家族に、愛犬に、恋人に会うために

過去に戻れる不思議な喫茶店

フニクリフニクラを訪れた

4人の男女の物語。

とある町の

とある喫茶店の

とある座席には不思議な都市伝説があった

その席に座るとその席に座っている間だけ

望んだ通りの「時間」に移動ができるという

ただし、そこにはめんどくさい……

非常にめんどくさいルールがあった

1.過去に戻っても、この喫茶店を訪れたことのない者には会うことができない
2.過去に戻ってどんな努力をしても現実は変わらない
3.その席には常に白いワンピースを着た女が座っている
4.その席に座れるのはその女が席を立った時だけ
5.過去に戻っても、席を立って移動はできない

制限時間はカップにコーヒーを注いでから、そのコーヒーが冷めるまでの間だけ

めんどくさいルールはこれだけではない

それにもかかわらず、今日も都市伝説の噂を聞いた客がこの喫茶店を訪れる

喫茶店の名前は、フニクリフニクラ

この物語は、そんな不思議な喫茶店で起こった心温まる四つの奇跡

第1話 大事なことを伝えていなかった夫の話
第2話 愛犬にさよならが言えなかった女の話
第3話 プロポーズの返事ができなかった女の話
第4話 父を追い返してしまった娘の話

あの日に戻れたら、あなたは誰に会いに行きますか?

「本作のテーマは「記憶」。過去に戻れる不思議な喫茶店「フニクリフニクラ」に纏わる4作目である本作の視点は、いつも優しさに溢れている。いつものようにちょいちょい、前作までの関係者やエピソードも入り込んでいるので、この本だけでも、十分楽しめるが、前作までも読んでいるより一層楽しめるとおもう。
今回判明したことは、「未来が変化しない」というルール内には、「未来から来た人の言葉が、記憶として、過去の相手には残る」という事が解った。が、「記憶は、ルールの干渉は受けない」とのこと。(その為、やはり、未来は変わらない)
その事を利用し、感謝や愛を伝えるのが本作となっている。チョッと気性の荒い人が多いが、この店の(非?)日常は、やはり淡々と描かれている。 という事で、待望の続編を今回も、是非、ご一緒致しましょう。それでは、、、、。「コーヒーが冷めないうちに」」


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