戦時下のノーサイド 早坂隆 (著) さくら舎 (2022/7/7) 1,980円

戦争に翻弄されたラガーマンたちの運命の青春!

「戦争に行く前に、ライバルと最後の試合がしたい」昭和18年秋、学徒出陣の直前、非公式かつ内密にあるラグビーの試合が行われた。

東大―京大戦である。

惜別の思いで迎えたノーサイド。

その後、学生たちは戦場へ赴いた――。

2019年のW杯で社会を湧かせた日本ラグビーだが、じつは戦前から学生ラグビーを中心に東西で大きな盛りあがりを見せていた。

やがて日本は戦争に突入、戦局の悪化に伴い試合は次々と中止に。

学徒出陣、特攻、原爆、シベリア抑留――楕円球を追った若者たちは、否応なしにその渦に巻きこまれていく。

本書では、日本ラグビーの黎明期に創部し、関西を中心にラグビーの興隆に大いに貢献した京都帝国大学(現・京都大学)ラグビー部を主人公に、東大・慶大・早大・明大・同志社大などのライバル校の歩みも交え、戦前・戦中のラガーマンの軌跡をたどる。

【本書の内容】
序 章 日本ラグビーの産声
第一章 ラグビー部、続々誕生
第二章 ラグビーブームの到来
第三章 京大、初優勝へ
第四章 白獅子の黄金時代
第五章 戦前ラグビーの国際交流
第六章 日中戦争とラグビー
第七章 ラグビー発祥国との戦争
第八章 ラストゲーム
第九章 原爆とラガーマン
第十章 炎は散れども消えず

著者について
早坂 隆(はやさか・たかし)
1973年、愛知県に生まれる。ノンフィクション作家。
著書にシリーズ累計100万部を突破した『世界の日本人ジョーク集』(中公新書ラクレ)、『昭和十七年の夏 幻の甲子園』(文藝春秋、ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞)、『昭和十八年の冬 最後の箱根駅伝――戦時下でつながれたタスキ』(中央公論新社)、『指揮官の決断 満州とアッツの将軍 樋口季一郎』(文春新書)、『昭和史の声』(飛鳥新社)などがある。


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